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バイク難聴になりたくなけりゃ今すぐ耳栓を!

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高速道路のサービスエリアやPAでバイクを降りたときに、耳が「キーン」となるときありませんか?

それ、「音響外傷」といって聴覚にダメージを受けている状態なんです。

今回はバイクと難聴について解説します。

なぜバイクに乗ると難聴になるのか?

俺のバイクは車検対応マフラーだし、うるさくないよ!

と思う人もいるかもしれません。

問題はマフラーの音では無く、ヘルメットの風切り音なんですね。

一般道を60km/hぐらいで走っている分にはあまり影響ありませんが、高速道路だと結構な騒音ですよね。

一般的には高速道路を制限速度100km/h)で走ると、90~100dB程度の騒音があると言われています。

90~95dBはカラオケルームや走行中の地下鉄、電車のガード下ぐらいの騒音なので、これを1~2時間聞き続けるのはかなりうるさいです。

僕はSR400なので高速道路は連続で1時間程度しか走りません。

単気筒なので手が痺れるんですよね。

1時間ぐらいで休憩するのでそんなに耳にはこないのですが、たまにロングツーリングに出るときは距離を稼ぐために2時間近く連続で乗るときがあります。

そういうときはヘルメットを脱ぐと「キーン」と耳鳴りがします。

この状態が正に「音響障害」という、耳がダメージを受けている状態なんです。

耳は消耗品

この「キーン」という耳鳴りは、内耳にある蝸牛という部分がダメージを受けている状態です。

大きな音をずっと聞き続けていると起こるので、ライブ会場で大音量を聴く、ヘッドフォン・イヤホンで大音量を長時間聴く、といったことでも起こります。

大抵の場合は、しばらくすると耳鳴りが治まって以前と変わらない状態に戻ります。

耳鳴りが治るんだったら、それでいいじゃないか

と思うかもしれませんが、怖いのはここから。

この内耳にある、振動を電気信号に変換する「有毛細胞」は一度ダメージを受けると元には戻らない、非可逆性の細胞なんですね。

耳鳴りがしているのはこの有毛細胞がダメージを受けているときで、その後耳鳴りは回復するものの、有毛細胞の老化が早まります。

つまり有毛細胞は

・使えば使うほど寿命が早まる
・一度壊れた有毛細胞は再生しない

のです。

音響外傷を受けても大体は数日で元に戻るので、気にせず日常生活を送ることができますが、耳の内部では老化がどんどん早まっています。

つまり「大きな音をたくさん聞く」ということは、聴覚の老化を早めていることなんですよね。

こういったことから耳は消耗品と言われるのです。

アフリカなどで昔ながらの生活をしている部族の人は、老人になっても難聴になる人がほとんどいないそうです。

これは、アフリカの大自然の中では都会の生活と比べて大きな音を聞くことがほとんど無いので、老人になっても有毛細胞が老化しないからなんですね。

騒音の多い日本に住んでいる私たちは、今のうちから耳をしっかり保護することが大切です。

高速道路の騒音から耳を守るには

バイクで高速走路を走る際に騒音から耳を保護するにはどうすればよいのか?

僕がやっているのは、ライブ用耳栓を使うこと、です。

僕が使っている耳栓がこれ。

まず、ライブ用耳栓って何?という人もいるかもしれません。

ロックのコンサートって音量命みたいなところがあって、人によってはコンサート終了後に耳鳴りしたり、隣の人と会話し辛くなるぐらいに一時的に聞こえが悪くなります。

これは明らかに耳がダメージを受けている「音響性外傷」で、これを防ぐための耳栓が売られています。

こんなケースが付いているので、キーホルダーに付けておくこともできます。

独特の形状をしていますが、フィット感も良く、長時間使っていても耳が痛くなりません。

このライブ用耳栓が適している理由を説明します。

1.必要な音が聞こえるように作られている

普通の耳栓は全ての音域を遮断しますが、ライブ用耳栓は全体的に音量を下げるだけで、元の音色などは変わりません。

黄色の部分の真ん中に小さい穴が空いているのが見えますでしょうか?

この穴を通じて外音が入ってくるので、外部の音が全く聞こえないということがありません。

このイヤープラグだと、周囲の交通の音やクラクションの音はちゃんと聞こえるので、運転に支障を与えずに耳に入る音量を下げてくれます。

スペックには18dB程度減衰させるとあり、約20dBとすれば元の音の1/10まで減衰してくれます。

2. 小さい

普通の耳栓って耳穴からはみ出すものが多く、ヘルメットを被るときに外れてしまうものがほとんどです。

しかしこのライブ用イヤープラグは、耳穴への収まりがよく、耳から大きくはみ出ないのです。

ヘルメットを被るときに少し注意は必要なものの、非常に収まりがいいのが特長です。

金属製のケースも添付しているので、携帯にも便利。

3. 安い

このライブ用イヤープラグは、Amazonだと1,500円ぐらいでありますので、それほど高いモノではありません。

聴覚のダメージは一生残りますが、1,500円で耳を保護できると思えば安いものではないでしょうか。

ちなみに「モータースポーツ用イヤープラグ」もありますが、形状が似ているので、減衰原理は同じかと思います。

価格が3000円近くするので、本格的なサーキット走行する方はどうぞ。

4. いろいろ使える

僕はバイク以外にも、

・ライブ、コンサート(メタル大好き)
・パチンコ、スロット(最近やってませんが…)
・新幹線、飛行機の移動時に

に使っています。

100均の耳栓でもいいのですが、耳から飛び出るのがなんかカッコ悪いのと、車内アナウンスが聞こえないのはちょっと不便なので、最近はこのライブ用耳栓を愛用しています。

年齢が若いうちに耳の保護は始めるべき

僕も若いときはハードロックやパンクバンドのライブにしょっちゅう参戦して、ライブ終了後の耳鳴りを友達と「武勲」のように自慢し合ってました。

大音量の中で大好きなバンドの生演奏に身を委ねるのはファンならではの醍醐味ですが、それは同時に耳を消耗する愚かな行為であることを当時は知るよしもありませんでした。

バイクの走行音はコンサートほどでは無いにしろ、確実に耳を消耗していきます。

僕が積極的に耳を保護するようになったのは40代半ばからですが、少し遅かったなと今では後悔しています。

恐らく老後は、早い段階で補聴器のお世話になるだろうと覚悟はしていますが、まだ20~30代の方であれば、今から耳を保護すれば老人性難聴になる時期を十分遅らせることができます。

難聴は命までは奪いませんが、薬や手術で治すことが出来ません。

耳は消耗品です。大事に大事に使いましょう。

タイムマシーンがあるなら、30年前の自分にこの耳栓を持っていってあげたい。

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