
以前、SNSのバイク投稿に絡む服装警察、正義マンについて書いたのだが、共感の声が多かったので、今回は彼らの正体について分析してみた。

彼らの言動から、大きくは以下の4つのタイプに分類できる。
・法律の専門家タイプ
・自己顕示欲の強い批評家タイプ
・匿名性の強いクレーマータイプ
それぞれについて見ていこう。
SNSに巣くう正義マンのタイプ
特にバイクの投稿に限った話ではないが、SNSに現れる「正義マン」は往々にしてこんな感じだろう。
「ベテランライダー」タイプ
特徴
長年のバイク歴があり、自分なりの「正しい」乗り方やルールを確立している。
行動パターン
ヘルメットのあご紐が緩い、グローブをしていない、Tシャツで乗っているなど、安全装備が不十分だと感じた投稿に、「そんな格好で転んだらどうなるか分かってるのか」といった厳しいコメントをつける。
動機
若いライダーや初心者が危険な目に遭わないようにという、ある種の親心や使命感がある一方で、自身の経験や知識を誇示したいという心理も働いている。
本人的には「危険な目に遭う前に教えてあげよう」という親切心からかもしれないが、その裏側には自身の経験・知識を誇示したい思惑が透けて見える。
「法律の専門家」タイプ
特徴
法律や交通ルール、整備に関する知識を豊富に持っている。
行動パターン
ナンバープレートの角度が規定と違う、排気音がうるさい、車検に通らないカスタムをしているなど、法規違反の可能性をいちいち指摘する。
動機
法律やルールが守られないことへの強い嫌悪感があり、社会規範を正したいという正義感を持っている。
いわゆる「潔癖症」タイプもここに入る。
法的なリスクをいちいち指摘するのは、「知らないだろうから僕が教えてあげよう」という顕示欲から。
投稿の文脈を読まず脊髄反応的にコメント書いちゃうので、他の共感者からは「なぜわざわざ今、それを言う?」と訝しがられる。
「自己顕示欲の強い批評家」タイプ
特徴
バイクの知識をひけらかすことで、SNS上での自分の立ち位置を確立しようとする。
行動パターン
投稿されたバイクの車種やカスタムについて、「そのパーツは効果が無い」「あのメーカーのバイクはダサい」など、揚げ足を取るようなコメントをする。
「○○なんてクソ」みたいなコメントも多い。
動機
他人の投稿を貶めることで、相対的に自分を優位に見せたいという心理が働いている。
頭でっかちで自説を他人に押し付けることに執心する。
批評家ではあるものの、他人の批判は一切受け入れないので議論にすらならない。はてブとかによくいるタイプ。
「匿名性の強いクレーマー」タイプ
特徴
アカウント名やプロフィールから個人が特定されにくい、匿名性の高いユーザー。
行動パターン
明らかな根拠もなく、「その投稿は危ない」「通報しました」など、攻撃的で脅迫的なコメントを残す。
「○○が嫌なら~しなきゃいい」と身も蓋もないことを言う。
動機
匿名であることを盾に、日頃の不満や鬱憤を晴らそうとする。
一見、論理的な正しい指摘のように見えるが、本心は投稿主が自分のコメントで凹むのを見たいだけなので性格はかなり悪い。
目的は「日頃の不満や鬱憤を晴らす」ことなので、相手のことなど考えず、誰彼構わず噛みつくのが特長。
総じてクソリプ飛ばす奴は「気が小さい人間」が多い
これらの「正義マン」は、多くの場合、自分の価値観が正しいと信じて疑わない。
彼らのコメントは、共感が欲しい投稿者にとっては不快で、交流を阻害する要因となりうる。
しかし、時折SNS上の名誉毀損で訴えられて逮捕されるニュースを見ると、実際に書き込んでいるのは気の小さそうな、虫も殺さないような容疑者であり、そのギャップに驚かされる。
往々にして、匿名の空間なんてそんなもので、クローズドなフェイスブックと違いオープンなインスタグラムやX(旧twitter)では、そんなネガティブコメントはスルーする覚悟が必要だ。
投稿するほうも、投稿する前に内容が非常識なのかそうなのか、一度考えてからポストすべきだろう。
個人的には、他人のモラルを問う投稿、例えば
・バイクの運転マナーを問う投稿
・自分の趣向と系統が違う集団について「どう思う?」的な投稿
などはしないほうが安全である。
SNSには他人のモラルを糾弾する投稿にあふれており、いざ自分もそういったシーンを目にすると、それを他人に知らしめたい義憤に駆られるが、もし自分の感覚が世間とズレていると、たちまち炎上してしまう。
そういった炎上をスルーできるメンタルがあれば構わないが、そうでないのなら、無難な画像・動画をポストするに留めるのが有用な使い方だと思う。
インフルエンサーになりたい!とか考えているならまだしも、単にバイクに共感してくれる人とゆるーく繋がりたいだけなら、投稿も無難な内容に留めておくのが、精神衛生上好ましいと思う。
しょうもない「クソリプ」で心を痛めたり、悩んで時間を費やすほどもったいないことはない。
せっかくの趣味なのだから、もっと有意義なことに時間を費やすべきである。


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