車を駐車するとき、普通は車止めに当たるまでバックして、タイヤ止めに当たったらそこでATセレクタをパーキング(P)にしてサイドブレーキを引きますよね。
短時間の駐車だったらそれでも全然問題ありませんが、普段そんなに車を使わない人が車止めにタイヤが当たったままにすると、タイヤが変形する可能性があります。
今回は、駐車するときにほんのちょっと気を付けるだけでタイヤを長持ちさせる方法について紹介します。
車止めにタイヤを当てっぱなしにするとなぜダメなの?
車止めって、細長い角ばったコンクリートブロックが多いですよね。
その角にタイヤを押し付けたまま駐車すると、タイヤが変形しちゃうんです。
ショッピングモールなどでの短時間の駐車であればさほど問題になりませんが、車止めの角に押し付けたまま1週間以上駐車するとタイヤが変形してしまいます。
それでも、タイヤが新しい場合は弾性があるので長期間変形に晒されていても元に戻りますが、タイヤを交換してから何年も経つと、ゴムの油分が抜けて弾性が落ちてきます。
よく古い輪ゴムを延ばすとブチっと切れちゃうときがありますよね。あれが油分が抜けて弾性が無くなった状態です。
そうなるとタイヤも細かいひび割れが出てきます。
それに気づかずに車止めにタイヤを当てっぱなしにすると、その部分からひび割れが拡大して、次に走り出したときに外出先でパンクする原因になるのです。
そのため、普段あまり車を使わない人は要注意です。
例えば、週に一度ぐらいしか乗らない車だと、24時間×7日=168時間の間、タイヤが変形していることになります。
週に1度しか乗らない車は、恐らく月に100~300km程度しか走らないのでタイヤが全く減りません。
年間走行距離が3,000km程度だと5年で15,000km程度ですから、新品のタイヤが5年後でも6分山以上残っています。このペースだと10年後にようやくスリップサインが出て交換時期を迎えます。
ただこれはタイヤの溝の量で見た交換時期の話で、実際には10年経過したタイヤは油分が抜けて弾性が無くなり、かなりひび割れたタイヤになっているでしょう。
こんなタイヤで車止めに長期間タイヤを押し付けて駐車するのは、カチカチのタイヤに余計にひび割れを入れるようなものです。
車止めにタイヤが当たったら、ほんのちょっと前に出す
駐車するとき、ほんのちょっと気を付けるだけで車止めによるタイヤの変形を防ぐことができます。
駐車するときに、
・車止めに当たったら、ATセレクタをD(ドライブ)にしてほんの少し車を前に出す。
これだけです。要するに車止めに当たったら、ほんのちょっと車を前に出します。
下の写真は機械式駐車場の車止めですが、こんな感じです。
車止めに当たったら…
少しだけ前に出す
こうすることで、車止めに常にタイヤが当たっている状態を避けられるので、タイヤへの負担が軽くなります。
まとめ
今回この記事を書いたのは、隣に止めている人がいつも車止めにタイヤが当たったまま駐車していて、タイヤのサイドウォールのひび割れがそこからどんどん広がっていくのに気付かず乗っていたので、パンクする前に教えてあげたのがきっかけでした。
その方は、車検時に業者からタイヤのひび割れの件は言われていたけど溝が半分以上残っているので、こちらを素人だと思って「営業」を掛けているんじゃないか、と勘繰ってしまっったのだそうです。
特に、屋外に駐車している車は紫外線の影響も加わってタイヤの劣化も進みやすいです。
今回紹介した技は、車を駐車するときにほんの少し気を付けるだけでタイヤへの負担をぐっと軽くすることができるので、試してみてください。
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