SR400にパワービームを付けてみた。結果:高速での手のシビレが軽減しました

SR400で気になる点の一つが高速道路での振動ではないでしょうか。

60km/h前後までの振動はビッグシングルならではの鼓動感で、SRに乗る楽しみの一つですが、逆に高速での振動は手がシビレたりお尻が痒くなったりと、必ずしも心地よい振動ではありません。

僕のSRはSR500レプリカハンドルを装着しているので、ハンドルクランプからの距離がノーマルより長くなっただけ振動が増幅しているような気がしなくもありません。

まぁそれもSRの味の一つだと思って受け入れていたところ、”パワービーム”なる振動抑制部品があると聞いて、効果の程を試してみたくなりました。

パワービームってなに?

パワービーム(Power Beam)とはY’s Gearが販売している車体制振ダンパーのことで、フレームに取り付けると車体のヨレや振動を押さえるモノです。(Y’s Gearのパワービームのページへ)

と言われてもピンとこない人は、下の動画がわかりやすいです。

このパワービームですが、2018年9月に名称が「パフォーマンスダンパー」に変わり、新型SR400(5型)対応になりました。

上のリンク先のページの画像は蒸発ガソリンをタンクに戻すキャニスターが見えるので新型SR400に取り付けたものです。

さすがヤマハの関連企業、発売前のマシンを借りてテストできるんですね。

パワービームを入手してみる

しかしこのパワービーム、28,000円(税抜)もします。消費税8%が入ると30,240円です。

効果の程がわからないモノに3万円はちょっと躊躇しますね。

なので新品はパスして中古品で物色していたところ、ヤフオクに出品されていたので早速落札しました。

パワービームを取り付けてみる

購入してから3日後に到着。

出品者が言うには取り付けて数十キロしか走行しておらず、効果が感じられなかったので出品したとのこと。

確かに本体はすごくキレイで使用感が全く無し。

ということで早速取り付けてみます。

前後にブラケットを取り付けるだけ…なのだが

作業自体は前後にブラケットを取り付けて、そのブラケット間にパワービームを渡すだけなので簡単なはず…なのですが、後ろのブラケットの取付が超ムズかったです。

サイドカバーを外すと燃料ポンプがあって、このタンクの前にあるフレームに後ろ側のプラケットを取り付けるのですが、ここが狭い上に手が入りづらく、しかもM6のフランジナットが留めづらいのなんのって。

添付のM6フランジナットが手が滑ってどっかに飛んじゃって、ナット買いにホームセンターに走るハメに。

で、買ってきたフランジナットを失くさないように、工具に両面テープで貼り付けて作業します。

反対側のフランジナットも小さく切った両面テープをボックスレンチにつけて、ナットを落とさないようにします。

パワービームを止めるボルトに六角レンチ(M8)が入らない?

買ってきたフランジナットをなんとか入れて後ろ側ブラケットを仮止めし、ようやくパワービームを取付けようとしたところ、なんとボルトに六角レンチが(M8)が入らない。

んん???M6じゃスカスカだし、M7なんてあったっけ?

しばらく悩んでいたところ、裏側のM8緩み止めナットがナメかかっているのを発見。ボルトの頭を見るとかなり荒れているのと、ネジ目にネジロック剤の跡が。

あー、なるほど。前のオーナーさん、このボルトにネジロックを塗っちゃったのね。

このボルトは緩み止めナットで止めるのでネジロック不要。取扱説明書にもこのボルトにはネジロック塗布と書いていない。

つまり前オーナーさん、外すときに悪戦苦闘して六角穴(とナット)をナメちゃって、穴が変形してしまったんですね。

工具箱にリューターが入っていたので、荒れた六角穴をキレイに整えたらM8六角レンチがスポっと入りました。疲れる…。

これは留めた後の画像ですが、ヘッドと下側ナットがナメ掛けているのがわかるかと思います。

ネジロック剤+緩み止めナットで強力に固着していたナットを力任せに外したんでしょうね。

六角レンチとソケットレンチで止める

フロント側はボックスレンチが使えるのですが、

リア側はドライブスプロケットカバーが邪魔してボックスレンチが入りません。

なのでメガネレンチでキコキコ締めていきます。難なく終了。

ここでの注意点は、パワービームのフロント側はスペーサーが下(ブラケットが上)、リア側はスペーサーが上(ブラケットが下)になります。

取説をよく読めば大丈夫。

取付完了です。

ステッカーはデザインがイマイチだったので剥がしました。予備のステッカーが2枚同梱されていたので、剥がしてもいいかなと。

Y’s Gearの商品ページには「取付工数:0.3H」とありますが、0.3H(18分)じゃ絶対無理(笑

必要な工具がすぐに使える状態で、且つ過去にパワービームの取付けの経験がないと0.3Hじゃ絶対に終わらないと思います。

ちなみに僕は、フランジナットを買いに行く時間を除けば取付に1時間ぐらいかかりました。

面倒臭いのが嫌いな人は、素直にバイク屋さんに依頼したほうが早くて確実です。

補足:ネジロック

ネジロックはこれを使いました。

中強度タイプの小容量品です。348円でした。

そんなに使うものでもないので、このぐらいの容量で十分です。

それと、二度と外さないところには「高強度タイプ」のネジロックを使っても大丈夫ですが、一応取り外しする可能性のあるところには「中強度タイプ」を使うのがいいです。

何も考えずに高強度タイプを買ってしまうと、いざ取り外すときに涙目になるので要注意。

試運転してみる

一般道

取付効果を確認するために試運転がてら下道+高速道路に乗ってみます。

まず、走り出してみると効果がイマイチわかりません。

「あれ?やっちまったかな?」と一瞬思いましたが、片側2車線道路で止まらずに右折(対向車がいないときですね)すると、車体の安定感?に驚きました。

これは単純にフレーム強度が上がったことで車体がカッチリしたんでしょうね。

振動自体は一般道の速度域では取り付け前とほとんど変わりません。

高速道路

次に高速道路に乗ってみると、4000回転より上での振動に明らかに変化がありました。

SRって80km/hを超えると、エンジンの回転数による振動の他に高周波成分の不快な振動が手や尻に伝わってくるのですが、それが抑えられています。

バイクの振動源で一番大きいのはエンジンですが、速度が上がるといろんな部分の固有振動数が目立ってきます。サスペンションだったりタイヤだったり。

それらが絡み合って不快な振動が目立つようになってくるのですが、この高周波成分をうまくパワービームが吸収しているようです。

電気で言うところのローパスフィルターみたいな役割でしょうかね。高周波成分をカットして低周波成分はスルーするみたいな。

以前は100km/hを出すのがちょっと苦痛というか、出せなくはないけどそのまま走ると手がしびれるという感じでした。

それがパワービームを装着してからは100km/h+αを出すのも苦では無くなりましたね。

エンジンのパワーは変わっていないので、不快な振動が抑えられたことによってスピードを出しやすくなったと言った感じでしょうか。

それと、以前は高速道路で車線変更するとフラついて怖い思いをすることが何度かありましたが、パワービームを取付けると車体剛性が上がったせいか、高速道路での車線変更が楽になりました。

車体がカチっとするので風に煽られても前ほどの怖さはありません。横方向の振動も抑えられていることも実感しました。

僕は高速道路での移動が割と多いので、「不快な振動が抑えられた」「車体剛性が上がって車線変更のフラつきが消えた」といった効果はメチャクチャ嬉しいです。

2万円の部品しては満足度が高いですね。

パワービームのまとめ

Amazonや楽天のレビューを見ると「効果があった」というレビューが多いですが、一方では「全く違いがわからなかった」「おまじないといえばそうかも」といった意見もあって、購入するのには少し躊躇していました。

しかし、いざ取付けてみればSRのネガティブ面である高速域での振動が低減され、しかもフレームが補強されて操縦性能が向上しているので、もはや付けない理由は見当たりません。

僕のようにツーリングなどで高速道路を多用する人にはぜひオススメしたいパーツです。

SR400の4型(FI)用のパワービームは5型用の”パフォーマンスダンパー”の発売に伴って生産終了となっていますので、入手したい方はまだ流通在庫がある今のうちに購入しておいたほうがいいかも。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク