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AT限定普通免許で海外でMT車を運転できるのか?国際運転免許との関連は?

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今や普通免許の新規取得者の約7割が「AT限定免許」と言われていますが、海外で運転する場合はどうなるのでしょうか?

今回はそんな疑問について解説します。

国際免許について

国際免許とは通称で、正式には「国際運転免許証」と呼ばれます。

しかしこの国際運転免許証、英語では”International Driving Permit”と表記され、実は免許(license)ではなく許可証(permit)なんですね。

これは、本来の運転免許証(皆さんが運転免許試験場で交付される免許証)があることを前提に発行されるからです。
海外で運転する場合には、国際運転免許証の他に自国で発行された運転免許証の携行が必要とされるのも、原本となる「免許証」が根拠となるからです。

国際運転免許証は日本の免許証も携帯していないと有効になりません。(超重要)

ジュネーブ条約加盟国間は相互で運転が可能

この国際運転免許証は、ジュネーブ条約加盟国間でのみ使える証明書なんですね。

ジュネーブ条約とは、1949年にジュネーブで開催された「道路輸送および自動車輸送に関する国際連合会議」で採択された条約のことで、100ヶ国以上が加盟しています。

このジュネーブ条約批准国間では、運転免許を所持していることを前提にお互いの国での運転が認められる、というものです。

しかし、各国の運転免許は母国語で記載されており、その免許証を渡航先で見せても現地の司法警察官は内容を理解することができません。

そのため、ジュネーブ条約で規定の様式を定め、その様式に則った国際運転免許証を発行することで条約国間での相互運転を実現しています。

AT限定免許の取扱い

日本国内では、普通免許には「AT限定普通自動車免許」と「普通自動車免許(限定無し)の2種類ありますが、こういったATに限定した免許区分を設定している国は日本ぐらいしかありません。

そのため、日本でAT限定普通免許を所持している人が国際運転免許証を申請すると、区分B(下記参照)になり、海外ではMT/AT関係無く運転することができます。

<区分B>
乗用に供され、運転者席のほかに8人分をこえない座席を有する自動車又は貨物運送の用に供され、許容最大重量が3,500キログラム(7,700ポンド)をこえない自動車。この種類の自動車には、軽量の被牽引車を連結することができる。

ちなみにMT車も運転できる普通自動車免許(限定無し)の場合も、国際運転免許証では区分Bになります。

各都道府県警の呼びかけ

海外では、MT/ATを制限する運転免許区分が無いのでこのような運用になっていますが、現実問題、AT免許しかない人がいきなりMT車に乗るのはかなり無謀です。

そのため、各都道府県警では、「AT限定免許でも国際運転免許証上ではMT車が運転可能ですが、慣れていないMT車の運転は危険なので、なるべく運転しないように」と呼びかけています。

まだ慣れていない現地の交通法規を理解しながら、クラッチを操作してシフトチェンジするのはMT免許を持っている人でもかなり大変でしょう。

僕も国内でのMT車の運転ならまだ「いけるかな」という自信がありますが、海外で、しかも左ハンドル車でMT車となると躊躇しますね。

何度も行ってる国ならまだしも、初めての国ならなおさらです。

欧州はまだまだMT車が多い

日本やアメリカでは、乗用車の9割以上がAT車ですが、欧州はなぜか未だにMT車が半数以上を占めています。

欧州では、AT車はMT車よりも燃費が悪くしかも車両価格が数十万ほど高い、ということがあって、MT車が好まれる傾向にあります。

つまり「燃費が悪く価格も高いATを、なぜわざわざ選択しなければならないのか?」という考えなんですね。

そのため、欧州でレンタカーを借りると、何も指定しないとMT車が割り当てられてしまうため、AT限定免許の人は必ず「AT車」で予約するようにしましょう。

国際免許でMT車を運転しても違反にはならないけど、安全を考えればAT一択

AT限定普通免許を所持していていも、国際運転免許ではMT車も運転可能になります。

しかし、不慣れな交通法規で不慣れなMT車を乗ることは事故の確率を大きく挙げることになり、安全を考えればMT車の運転は避けるべきでしょう。

せっかくの楽しい海外旅行が、不慣れな運転で事故を起こしたり、エンストで神経減らすのは本末転倒です。

今はAT車の燃費もかなり改善されて、MT車の燃費を上回る車種も増えていますし、AT車が増えることでMT車との価格差も無くなってきており、欧州のレンタカーもAT車がかなり増えてきました。

海外で運転するのは不安も多いですが、日本では体験できないことも多いですから、最大限の安全対策で楽しい旅にしましょう!

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