※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

AT限定免許はダサいのか?ダサくないのか?

この記事は約5分で読めます。

現在の日本の乗用車は99%以上がAT(オートマチック)車です。

MT(マニュアルトランスミッション)車は、一部のスポーツカーぐらいしか無いので、あえて操作が面倒なMT免許を取得する理由が薄いのが今の日本。

そんな現実を反映しているのか、2020年に普通自動車免許(第一種)取得者の中で、AT限定免許を取得した人は実に7割を超えるのだそうです。

まぁそりゃそうですよね。

操作の習得が面倒な上に、乗る機会が限りなく少ないMT免許を取得するのは無駄、という考えも当然と言えば当然ですね。

そうなるとMT免許所持者の変なプライド?なのか、

「男でAT限定なんてダサい」

とか言い出す人がいます。

大体こういうこと言うのは40代以上のオジサンなんですけどね。困ったもんだ。

ということで、今日は「AT限定免許はダサいのか?」についてお話ししたいと思います。

結論を先に言うと「AT限定免許はダサいわけがない」です。

操作が面倒なことは自動化されるのは世の流れ

元々、自動車は1970年代頃までは車はほとんどMT車でした。

高度成長期を経て一般家庭でも自家用車を所有するようになってくると、「クラッチの操作が大変だ」という人も中には出てきます。

MTに慣れている人ですら発進時に不意にエンストすることはよくあるのですから、運転が苦手な人なら尚更でしょう。

そのため「面倒なことは自動化される」のは世の流れです。

僕が普通免許を取得した昭和の終わり頃は、AT車は3割ぐらいだったと記憶しています。

ラグジュアリー車やセダンを中心にAT車の設定が多く、スポーツカーや商用車にはまだまだMT車が多かった時代でした。

当時から、車が好きな人は「乗りこなしている感」のあるMTを好む傾向でしたが、一方で車を移動手段の一つとしてしか見ていない人にしてみれば、クラッチ操作なんてただ面倒なわけで、しなくて済むならそれに越したことはない、と考えるのは当然です。

モータリゼーションで先行しているアメリカでは早くからオートマチック車が実用化され、1950年代にはパワーステアリングも急速に普及、「イージードライブ」が当たり前になっていきました。

日本がまだ戦後復興に必死で冷蔵庫・洗濯機・テレビの”三種の神器”が国民に行き渡る前から、アメリカではオートマチック・パワーステアリングが実用化されていたんですね。

で、何が言いたいかというと、面倒なことは自動化されるということ。

現代では乗用車の99%がAT車なのですから、乗用車にしか乗らない人がAT限定免許を取得することは極めて合理的であり、あえて面倒なMT免許を積極的に取得する理由がありません。

そのため「AT免許はダサい」という指摘自体が意味不明ですね。

大体そういうことを言う人は、MTに比べて操作が簡易なAT限定免許に対してマウンティングしたいだけの悲しい人なので、放っといてOKです。

AT限定もMTも取得費用はそんなに変わらない

実は普通自動車免許を取得は、普通免許(MT)もAT限定普通免許も費用的にはほとんど差がありません。

どこの教習所の料金表を見ても、普通免許とAT限定普通免許の差額は1万5千円~3万円程度です。

スポーツカーに乗る予定は無いけど、MT車ってどんな感じなのかな?

とか

そんな費用差ならMTにチャレンジしてみようかな

と感じる人であれば、MTで免許取得にチャレンジしてみるのもアリだと思います。

MT車とMTバイクの違いは、クラッチを操作するのが足か手かの違いだけであって、半クラッチの感覚は基本的に同じものです。

クラッチ操作を習得できれば、もし二輪免許を取得する際には大きな経験になります。

運転を職業にするならMT免許一択

現在の乗用車は99%がAT車ですが、業務用車両ではまだ多くのMT車が運用されています。

ダンプカーやトラックの世界でもAT化が進んでいますが、こういった業務用車両の多くは長期間運用される車両も少なくありません。

トラックの寿命は10~15年程度ですが、走行距離がそんなに長くない車両だと20年近く運用されるケースもあります。

会社によっては、AT車両の更新が進んでおらず、MT車両を運転せざるを得ないケースもあるでしょう。

そのため、ドライバーを職業にしようとしているのであれば、免許取得はMT免許一択でしょう。

もちろん、AT限定普通免許から中型免許や大型免許の取得はできますが、中型や大型にはAT限定はありませんので、教習はMT車で始めることになります。

中型/大型の教習車でいきなりMT車を運転するよりは、普通車のMTで慣れておいたほうが、その後の教習が楽になります。

それに、AT車しか乗れない人材よりは、MT/AT両方乗れる人材のほうがユーティリティ性が高いですし、積み卸しでフォークリフトに乗る機会もありますので、MTも操作できるドライバーになったほうが仕事の幅が拡がりますよね。

AT限定をダサいと言ってる感覚が既に”ダサい”

世の中には、自分よりも下の人間を見つけないと心が満たされない人が結構な確率で存在します。

どんな趣味・コミュニティにもいる「初心者をあざ笑う」人達もそうですし、自分より運転が下手な人を見つけては煽り運転をする人達もその一部ですね。

彼等は常にマウンティングしていないと平静を保てません。

AT車が99%以上の現代において、AT限定免許を取得することは合理的であり、なんら恥じることはありません。

むしろ、こういう他人に対してマウンティングを取る言動こそが「ダサい」ですね。

男なのにAT限定は恥ずかしい?普通免許はAT限定・MT免許、どっちを取得すべき?
先日、「男性でAT限定はあり?」という記事を見かけました。 その記事では、「男性でAT限定はあり?」というアンケートで「あり:46%」「なし:54%」と真っ二つに割れる結果でした。(集計期間1日、回答数1368票) やはり根底には「男だった...

コメント

タイトルとURLをコピーしました