※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

ヘッドライトはなぜ黄ばむのか?黄ばみの落とし方と予防方法について教えます

この記事は約5分で読めます。

青空駐車していると、ヘッドライトが白く曇ったり、表面が黄ばんだりしませんか?

それ、ヘッドライトの素材が劣化し始めているんです。

ヘッドライトが黄ばむ原因

ヘッドライトが黄ばむ原因は、紫外線による劣化です。

昔の車のヘッドライトはガラス製がほとんどでしたが、現在はポリカーボネートという耐熱性、耐油性、衝撃性に優れたプラスチック樹脂が多く使われています。

従来のガラスは耐熱性、耐油性には優れていますが衝撃には弱く、その点でポリカーボネートは衝撃性にも優れているため、自動車用の素材として普及してきました。

しかしこの素材、樹脂部品であるがゆえに紫外線によって経年劣化します。

日光に当る期間が長くなるほど劣化が進んで黄ばみ(黄化)が出るのです。

ヘッドライトの黄ばみの落とし方

ヘッドライトに黄ばみが出てしまったらどうすれば落とせるのでしょうか?

今回はその黄ばみの落とし方を紹介します。

研磨剤で磨く

ヘッドライトが曇っているような感じや黄ばみの程度が少ない場合は、研磨剤を使って磨くことで元通りの透明さが戻ってきます。

研磨剤で定番なのはピカール。古くからある研磨剤です。

デザインが昔っぽいですね。どこのホームセンターにも置いてあって、大体400~500円程度で買えます。

乳白色の液体で研磨剤が含まれており、これを布に少量付けてライトを磨きます。

粒子の粗さで言えば4000番相当ですので、コンパウンドで言えば仕上げ磨き用に相当します。

初期の黄ばみであれば、大体これでキレイになります。

しつこい黄ばみは耐水サンドペーパーで落とす

研磨剤で磨いても少ししかキレイにならない場合は、黄ばみが結構進行している状態です。

このまま研磨剤で磨き続けれてもキレイになりますが疲れますので、耐水サンドペーパーを使って黄ばみを削り落とします。

耐水サンドペーパーとは水をつけて使う紙やすりのことで、ホームセンターで数十円/枚で売っています。

紙やすりには木工などにつかう「サンドペーパー」と、水研ぎするときに使う「耐水サンドペーパー」の2種類があるので間違えないようにしてください。(青みがかった黒っぽいペーパーが「耐水ペーパー」です)

黄ばみ落としには#1500と#2000の耐水ペーパーを使います。

ヘッドライトとボディの境目を養生します

ヘッドライトとボディの境目をマスキングテープで養生します。

養生せずにペーパーがけすると、ボディの塗装がボロボロに削れてしまうので注意してください。

#1500の耐水ペーパーで磨く

次に、#1500の耐水ペーパーに水を付けてヘッドライト全体を水研ぎします

耐水ペーパーは数字が大きくなると目が細かくなります。なのでまずは先に目の粗い#1500で磨いていきます。

ボディ側はマスキングテープで養生していますが、耐水ペーパーで何度もマスキングテープをこするとテープまで削ってしまうので注意してください。

この段階で黄ばみがほぼ無くなるぐらいまで磨いてください。

黄ばみが残っているまま耐水ペーパーの番手を上げてもキレイにならないので、この時点でしっかり黄ばみを落としておくのがポイントです。

#2000の耐水ペーパーで磨く

次に#2000の耐水ペーパーで同じようにヘッドライト全体を水研ぎします。

この段階は、黄ばみを落とすというよりは#1500の研磨でついた傷を#2000で落とすイメージです。

この段階で黄ばみが残っている場合は#1500に戻って研磨し直しましょう。

液体研磨剤(ピカール等)で磨く

前にも書きましたが、ピカール等の液体研磨剤は#4000番相当の極細目コンパウンドに相当しますので、液体研磨剤を使って仕上げ磨きをします。

これでほぼ元通りの透明さが戻ります。

アルコール、シンナー拭きは絶対やっちゃダメ!

シンナーなどの有機溶剤で拭くと一瞬キレイになりますが、すぐに表面が曇ってきます。

ポリカーボネートは耐油性に優れた素材ですがアルコール分には弱いのです。

そのため、石油成分を含んだピカールは大丈夫ですが、アルコール成分を含んだシンナーはポリカーボネートの表面を侵食してしまうため、表面が曇ってしまうんです。

そのため、ヘッドライトの黄ばみ除去にはシンナーやアルコールを使ってはいけません

もし知らずにシンナーやアルコールで拭いて白濁してしまった場合は、ピカールなどの研磨剤で磨くと復活します。

全部やってダメなとき…

研磨剤で磨いても黄ばみが落ちない場合、ヘッドライトの素材自体が黄変していることが考えられます。

この場合はヘッドライトカバー自体を交換するしかありません。

ただ、黄変したヘッドライトでも光量自体が車検基準を満たしていればそのまま使い続けても問題ありません。(ハイビームで15,000カンデラ以上、色温度3,500~6000ケルビン程度)

でも黄色にくすんだヘッドライトは車全体が古っぽく見えてしまうので、気になりますよね。

ヘッドライトの黄ばみを予防するには

ヘッドライトの黄ばみの一番の原因は太陽による紫外線ですから、黄ばみを予防するには太陽光に晒さないのが一番です。

1.屋根付きガレージに駐車する
2.半地下の機械式駐車場に駐車する
3.コーティング剤を塗布する

1、2はボディ自体も紫外線による劣化を防げますが、青空駐車の方には3のコーティング剤がオススメです。

黄ばみを落とした後にヘッドライト用のUVカット機能を持つコーティング剤を塗布すれば、紫外線によるダメージを極力抑えることができます。

まとめ

ヘッドライトの黄ばみってそれだけで車全体が古ぼけた感じになってしまうんですよね。

ホームセンターで入手できるピカールなどの研磨剤を使えば簡単に黄ばみを落とせるので、洗車のついでにやれるメンテナンスの一つです。

よく青空駐車の車で片側だけ黄変している車を見たことはありませんか?

あれは日光の当たる位置が車の右と左で違う駐車位置で起きる現象です。

現行車種のほぼ全てのヘッドライトにはプラスチック樹脂(ポリカーボネート)が使われているため、紫外線による影響を完全に排除するためには、屋根付きガレージか半地下の機械式駐車場に駐車する、もしくはカバーで覆うぐらいで、あとは今回紹介したような方法で黄ばみを落としてメンテナンスしていくしかありません。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました