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【東京】多摩地区で展開中のシェアサイクル”suicle”(スイクル)とは? 自転車は買うから借りる時代へ

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先日は、東京都区内で広域展開しているドコモのシェアサイクルについて書きましたが、

東京都内9区で使える自転車シェアリングを使ってみた。電動アシスト自転車はメッチャ楽!
最近、街中で赤い自転車を良く見かけるので気になっていました。 サドルの後ろにテンキーが付いていて、後輪にみずほ銀行のロゴ広告があるのでどっかのレンタル自転車なのかな?と。 調べてみると、東京都内9区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、...

東京西部でもJR東日本がサービスしている”suicle”(スイクル)というシェアサイクルがあります。

ドコモのシェアサイクルに比べると規模が小さいですが、街中で見かける率も高くて気になっていました。

今回はこのsuicleについて調べてみました。

suicle(スイクル)とは

suicle(スイクル)とは、suicaがそのまま会員証として使えるシェアサイクルシステムです。

suica + cycleでsuicleですね。

JR中央線の武蔵境駅、東小金井駅、武蔵小金井駅、国立駅の4ヶ所にあるサイクルポートから24時間、自由に借用/返却することができます。

料金プランは?

料金プランは3つあって

  1. 一時利用
  2. ビジター利用
  3. 定期利用

の3つあります。

一時利用は1時間/100円で利用でき、以降1時間毎に100円加算され、一日の上限が500円です。

ほんの1時間ぐらい借りるつもりだったのが、天気がいいのでそのまま公園に行ってゆっくり過ごしたとしても500円以上はかかりません。

ビジター利用は最初から500円/日で借りるタイプです。

このビジター利用はsuica + 携帯電話があれば事前のWEB登録が不要で、サイクルポートの端末で手続きすれば借りることが可能です。

3つめが定期利用で、2,500円/月で一ヶ月に何回でも借りることができます。

通勤・通学での利用をターゲットにしている料金プランですね。

suicleの利点とは?

シェアサイクルとしては安い

定期利用の場合、2,500円/月で何回でも利用可能なんです。1日あたり約83円。

単に自転車をレンタルするだけなら驚くほど安いものではありませんが、駅前の駐輪場の利用料込みと考えればかなり安いのではないでしょうか?

どういうことかというと、suicleのサイクルポートは駅前にあるので「駐輪場に止める=返却」になります。

一般的に自己所有の自転車を駅の駐輪場に止めると、都度利用で1回100円、月極契約だと2,000円程度の駐輪代がかかります。

つまり、月極契約の駐輪代に500円をプラスすれば自転車が乗り放題になります。

一般的なママチャリは量販店で1万円程度で購入できるので、20ヶ月以上乗るのであれば購入して駅前の駐輪場を月極契約したほうが安くなりますが、単身赴任や自宅に自転車を置きたくない人にとってはシェアサイクルは便利です。

常に自転車が整備されている

シェアサイクルなので、自転車は常に点検・整備されたものをレンタルできるようになっています。

定期利用の場合でも自転車は会員に固定されず、借りるたびに異なる個体の自転車なので、常に整備済みの自転車を使うことができる点はすごくいいです。

自己所有だとタイヤの空気圧、ブレーキ、チェーンの潤滑など、メンテナンスに関しては全て自分の責任で行う必要があるので、そういった煩わしい手間を考えると月額2,500円というのは高くないですね。駅前駐輪場代込みですし。

1回の利用上限が120時間

suicleの定期利用のメリットの一つが「1回の利用上限が120時間」というもの。

例えば土日が休日の場合、金曜に帰宅するときに借りて月曜の出勤時に返却する、という使い方も可能です。

金曜夜~月曜の朝で大体60時間程度ですから、月曜が祝日のときに火曜の朝に返却するという使い方もOK。

自分で自転車を所有していないのに、まるで自分専用のように使えるのがいいですね。

suicleのデメリット

サイクルポートは駅前のみ

suicleのサイクルポートは武蔵境/東小金井/武蔵小金井/国立の各駅から徒歩2分のところにあり、そこ以外にはありません。

これは使用用途が駅を起点とした利用を見込んでいるためで、ドコモのシェアサイクルのようにサイクルポートがたくさんあるシェアシステムではありません。

ただ、サイクルポート間での返却は自由なので、例えば国立駅で借りて武蔵小金井駅で返却することも可能です。

自転車は普通の自転車

ドコモのシェアサイクルは電動アシスト自転車ですが、suicleの自転車はアシスト機能が無い普通の自転車です。

ただ、ドコモのシェアサイクルは月額会員の基本料が2,000円/月で最初の30分のみ無料で、それ以降は超過30分につき100円がチャージされていくので、suicleよりは割高。

どうしても電動アシスト自転車は自転車自体のコストに加えてメンテナンスコストも普通の自転車に比べて大きいですから仕方ありませんね。

suicleのまとめ

このsuicle、利用している人を見ると地域住民が通勤で使っている人が多いように感じます。

自転車で駅まで通うのが2年以上であれば、自転車を自己所有して駐輪場を別途借りたほうが安くなりますが、単身赴任や自宅に余計なモノを持ちたくない人にはシェアサイクルという選択は悪くありません。

実際のところ、スポーツ自転車でない普通の自転車を普段からきちんとメンテナンスして乗っている人はそう多くありません。

毎朝サビサビのチェーンを重そうに漕いでくる高校生やサラリーマンが多いところを見ると、購入してからメンテらしいメンテをせずに乗っている人がほとんどです。

それを考えるとレンタル費用、メンテナンス費用、更には駅の駐輪場代、保険代込みで月額2,500円は、かなりリーズナブルだと思います。
 

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