巷で「バイク乗りのファッションがダサい」って言われてること、知ってました?

先日、書店で目を引くコピーのバイク雑誌があったんです。

「若者がバイク嫌いなわけないだろう」という、ちょっと釣り気味なタイトルですが、ついつい手に取ってしまいました。

てっきり「若者がバイクに乗らなくなったのは、興味の対象がスマホやマンガ、ゲーム、アニメに行ったから」というようなステレオタイプ的な切り口の記事かと思ったら、「若者がバイクに乗らないのは、バイク乗ってるオジサンがカッコ悪いから」と、我々中年ライダーには耳が痛いコメントが満載の記事でした。(笑

「バイク乗ってるオジサンってダサくね?」

その記事はイマドキの若者3人が「なぜ若者はバイクに乗らなくなったのか」ということが対談形式で掲載されていたんですけど、その対談の若者の一人が「だってさ、バイク乗ってるオジサンってダサくね?」と言ってたんですね。

これはバイクに乗ることをカッコ悪いと言ってるのではなくて、ウェアなどのファッションが「ダサい」と。

このコメントが今の若者のバイクに対する想いを凝縮していると思ったんです。

週末に高速道路のSA/PAの駐輪場を見るとライダーの平均年齢が高いのはご覧の通り。(僕もその一人ですが…)

しかしみなさん、判で押したように同じようなライディングジャケットを着ていらっしゃる

しかも揃いも揃って、メーカーロゴがデカデカと入ったジャケットとか、意味不明な英語が書いてあったりとか、スギちゃんと見紛うようなスリーブレスなデニムジャケットを着ていらしゃる方とか….そりゃ今の若者がアレを見たら「ダサい」と思っちゃうよなー、と。

デザインを取るか安全を取るか

ライダーのファッションの話になると必ず出てくるのが「見た目よりも安全性だろ!」って意見です。

まぁそれはそうなんですけど、でもそれを言っちゃうと、普段から脊髄パッド入りのレーシングスーツを着た方がもっと安全だろって話になっちゃいます。

でもツーリングにレーシングスーツなんか着たくないですよね。

レーシングスーツは機能と安全性に特化しているので仕方ありませんが、それにしても以前から思っていたのはバイクギアメーカーの作るジャケットのデザインが本当にイケてないこと。

いや、メーカーさんは機能性や安全性を両立させつつ、なおかつデザインも入れなければならないので相当苦労して開発されているとは思うんです。ですが、それでも機能性がデザインよりも優先されるせいか、どうにも触手が伸びるようなデザインになっていません。

夏ぐらいから新作の秋冬ライディングジャケットがバイク雑誌に掲載されてきますが、モデルさんが着こなしてもなお浮いてる商品って正直どうかと思うんですよ。

今のバイク雑誌のメインターゲットは30~50代

バイク雑誌によって多少異なりますが、バイク雑誌全体で見ると読者ターゲットは30代後半~50代あたりですよね。

国産ビックバイク系が多いロードライダー誌の読者層の中心が40~50代らしいということを聞くと、確かに彼らが10~20代の頃に憧れていたZ900RSやZ750RS、Z1000、Z1000R、CB750FやGPZ900Rなどの特集が多いので、さもありなんという感じです。

そしてそういう雑誌の広告に掲載されるジャケットは、前にも書いたように若者から見ると今ひとつ「イケてない」デザインのウェアだったりするわけです。

40~50代のライダーがそういうデザインを求めているからバイクアパレルメーカーが作るのか、メーカーがそういうデザインを市場に提案しているのかはわかりませんが、少なくともファッション感度の高いライダーは手を出さないゾーンです。

ダサいバイカーファッションから脱却するには、既存の考えを一旦捨てよう
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以前の記事では「バイクのファッションは人ぞれぞれだから」と言いましたが、そうは言っても他人の視線は気になりますよね。 ...

本人が好きで着てるんだからほっとけ、って?

所詮、ファッションなんて主観的なものなので、イケていようがダサかろうが本人が好きで着ているのであれば他人がどうこう言う話ではありません。

ただその結果、オジサンバイカーのファッションがダサい→バイク乗りがダサい→バイクがダサい、と若者に受け止められてバイク人口が増えないのはなんとも残念です。

バイクが好きでファッション感度の高い若者は、自分たちの感度でバイクを楽しめるのでいいのですが、問題は「バイク楽しそうだな、今度免許取ってみようかな~」って思ってる若者が、高速道路のPA/SAでイケてないライジャケ着ているオジサン達をみてテンション下がる人も少なからずいること。

僕も碓かにイケてないライダーを見ると「残念だなぁ」とは思いますが、ただそれは僕の主観であって基本的に誰がどんな服装でどんなバイクに乗ろうがその人の勝手です。

「ダサいな」「イケてないな」とは思っても、それは心のなかにしまって「人は人、自分は自分」で済ませるのが大人の社会です。

でも世の中には思ったことを口に出さないと気がすまない人達がいて、そういう人が周囲と軋轢を生むんですね。

教育オジサンは嫌われる

去年だったか、バイクで帰省するときに関越道の赤城SAで休憩していたときのことなんですけど、猛暑日だったんで高速道路に乗る直前のコンビニでジャケットを脱いでTシャツ1枚になったんですね。Tシャツ+アームカバー。

そうしたら隣に停めていたCB1300のオジサンに

「そんな軽装でバイクに乗って大丈夫なの?バイクナメたら大怪我するよ」

って叱られたんです。

僕は、高速道路は一般道と違って交通状況の変化が比較的緩いことと、一定速度でクルージングできるので危険度は高速道路のほうが少ないと考えているので、自分ではこの出で立ちを「大丈夫」と判断していたんですね。

あくまでもこれは僕の個人的な考え方で、僕の中で天候と交通状況と自分の体力と運転技術を総合的に判断して、自分の中でOKにしている服装です。僕個人のリスクマネジメントで、単にスピードが速いから危険、遅いから安全、ではないと思うんです。(なので他人に薦めるものではありません)

とは言え、このオジサンの言ってることも間違ってはいません。ライダーは体が剥き出しだから、いつ何時でも保護されるように務めるべき、というのも理解できます。

ただそれをわざわざ口に出して注意しますかね?

道路交通法で自動二輪車乗車時の服装に規定が無い限り、そこは自己責任だと思うんですね。

だから徹底的に安全を確保したかったら、真夏でもレザースーツにプロテクタ付きで乗ればいいし、運転に自身があればビーチサンダルに短パン、Tシャツで峠道に行けばいいと思います。

そりゃビーサン、短パンでワインディング走ってるヤツを見たらアホだなって思いますよ。

でもそれは本人がその服装を選んで乗ってるわけですし、その服装自体は道路交通法に明確に違反している訳ではないので、僕はわざわざ注意まではしません。

それを人にわざわざ注意する人は「バイクとはかくあるべき」という信念の元に、自分の考えや価値観を押し付けないと気が済まないんですね。むしろ本人はイイコトをしているつもりになってる。

こんなことを言うと「親切に言ってるのに何だその言い方は!?」って叱られるかもしれませんが、今の若者もそういうところを感じ取ってるんじゃないかなって思うんです。

ちなみにそのオジサンの言い方が余りにも自然だったので、

「あのー、もしかしてお巡りさんですか?(プライベート?)」

と恐る恐る聞いたら

「いや、違うけど…」

違うんか!? もうビックリですよ…。

まとまってないけど、無理矢理まとめ

とりとめもなく書いてしまいましたが、結局バイクファッションって究極の自己満足だと思うんですよ。

要は自分が良ければ他人にどう思われようと関係無いわけで、ダサかろうがなんだろうが他人のことはほっとけばいいんです。その人の自由だから。

でも他人のファッションや服装にあれこれ口出しされると、なんだかよくわからないルールを押し付けられるみたいで、特に若い人は萎縮しちゃいます。

「先に趣味を始めた人達が勝手なマイルールを作ってしまって、後からその趣味を始める人達を疎外する」っていうのはよくある話で、それがイヤだから興味はあるけどイマイチやる気にならないことって結構ありますよね。

なので若い人が適当な装備でバイク乗っていても、変な親切心で注意なんかせずに放っといてあげてください。

それと、若い人から見ると高速道路のSAで盛り上がっているオジサンバイカーにはイケてないファッションの人も多いと思いますが、たまの休日のツーリングでハイテンションになっているだけなので、生暖かい目で見守ってあげてください。

ただ、「前から薄々自分のファッションがイケてないような気がする…」と思っているオジサンライダーは、後進のライダーのためにもイケてるライダーファッションに脱皮するように頑張ってみませんか?

ダサいバイカーファッションから脱却するには、既存の考えを一旦捨てよう
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以前の記事では「バイクのファッションは人ぞれぞれだから」と言いましたが、そうは言っても他人の視線は気になりますよね。 ...

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コメント

  1. ワタロウ より:

    激しく同意します。好きな格好で乗るのが一番ですね。人の格好を見て危ないと注意してくる人は自分の価値観を押し付けたいだけの迷惑な人です。

    • mick より:

      ワタロウさん

      コメントありがとうございます!
      共感してくれる方がいてとても嬉しいです。

      安全性を重視する方の中には「(自分はしっかり対策しているのに)安全に無頓着な人を見るとイライラする」という感情が湧いてくるみたいです。
      いい加減な服装でいい加減な運転をして周囲に迷惑を掛けるのは論外ですが、ルールとマナーを守った運転ができていれば、基本どんな服装でも自由でいいと思います。

  2. ふてにゃん より:

    バイク仲間を亡くしたことのあるおじさんなんじゃないですか?
    あの時、あいつがもうちょっと着ていたら・・・
    という思いをしたので嫌がられてもあなたの周りの人が悲しむよりはいいと思って言ってしまうとか。

    すいません、ただの憶測です。

    • mick より:

      ふてにゃんさん

      コメントありがとうございます。
      そうですね、もしかするとそういう想いもあったのかもしれませんね。

  3. たけちゃん より:

    確かにジャケット、パンツの機能が良いのはわかりますがデザインや柄が微妙ですね(^_^;)
    僕だったらそういうオジサンは余計なことと思いつつ無視します。

    • mick より:

      たけちゃんさん

      コメントありがとうございます!
      共感いただいて嬉しいです。

      防護機能がアップするのはライダーにとっては嬉しいのですが、デザインと両立することはできないものなのかと、一消費者としてはやきもきしますよね。
      なので僕はデザインを優先させた上で適宜、防護性を付け足すのがいいんじゃないかと思っています。

  4. tomo より:

    現状、バイクの中心ユーザー層が50~60代なので、メーカー側は、目先の利益を優先して、50~60代にうける商品を開発しているのでしょうね。そして、若者ユーザーは、どんどん離れてしまう。僕は、今25歳で、学生の頃にバイクを乗っていたのですが、その時に感じたのは、「バイク乗りが感じるカッコいい」は、「バイク乗り以外からするとダサい」ことが多いと言うことです。そのため、メーカー側が、「バイク乗りが感じるかっこいい」ことに対してポジショニングをすればするほど、バイク乗り以外からすると、ダサく見られてしまうと言う悪循環になっている気がします。

    あ、あと、お巡りさんのくだりが、凄く笑えました!笑
    この記事、面白かったです!ありがとうございました!

    • mick より:

      tomoさん

      コメントありがとうございます。
      面白かったと言ってもらえると励みになります!

      そうなんですよね、メーカーがバイク乗り向けにウェアを開発すると、一般アパレルとの差別化を打ち出さなければならないでしょうし、差別化となれば肩、胸、肘、背中のプロテクタを入れちゃうしか無くなって、その結果ダサくなってしまうような気がします。

      今後共、当ブログをよろしくお願いします。

  5. sam より:

    本当にダサいと思う。
    知人でもいますが、ドカとかビックバイクに乗ってる連中は特に超ダサい。
    何でサラッとしたカッコ出来ないんだろう。
    私もおっさんですが、基本的に一緒にいたくない。
    自分がカッコイイとはとは思いませんが、飯食いに店入って違和感が無い様にしているんだが、自信がある訳ではない。

    • mick より:

      sam さん

      コメントありがとうございます。
      服装は「絶対にコレだ!」というのがありませんから本当に難しいですね。
      私服は結構イケてるのに、なぜかバイクファッションになるとデカロゴジャケットや変な切り返しのついたジャケットを選んでる人をみると、根の深さを感じずにはいられません。

      ご自身で「違和感がないように」と気にされている分には、きっと大丈夫だと思いますよ。