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自動ブレーキの普及によって無くなる職業

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近年はマイクロコンピュータ(マイコン)の性能が飛躍的に向上したお陰で、以前は高級車にしか設定されていなかった装備が軽自動車にも標準で装備されるようになってきました。

例えば、今はエアコンやパワーウィンドウ、パワーステアリングや電動ドアミラーなどは最初から標準装備されています。

もうパワステがオプションの車なんてほとんど見かけませんよね。

マイコンがなんでこんなに高性能化したのかというと、半導体の製造プロセスが微細化されたことが要因としては一番大きいです。

細かい説明は省略しますが、要はマイコンチップの回路をものすっっごく小さくすることで、以前と同じチップサイズでもたくさんの回路を詰め込むことが出来るようになったんですね。回路がたくさんあれば、それだけいろんな処理ができるようになるわけです。

今回は、技術が進化するとそれによって無くなる職業がある、って話です。

最近のトレンドは自動ブレーキ

最近、自動車メーカーが力を入れているのが安全性能で、その中でも自動ブレーキは各社最も力を入れている機能の一つですね。

前方の車との距離をリアルタイムに検知して追突事故を予防する「自動ブレーキ」などは、まさにマイコンの進化無くして実現できなかった機能です。

障害物を検知して自動ブレーキを作動させることだけでなく、両サイドの白線やガードレールとの距離を検知して走行レーンをキープする運転アシスト機能などもマイコンの高性能化によって成り立っていると言っても過言ではありません。

最近特に思うのは、20~30代の頃はドライブに出かけて帰路の高速道路で渋滞に捕まっても、疲れながらも我慢できたのが40代半ばを過ぎると帰路の渋滞がかなり苦痛に感じるようになってきたこと。

なんというか、以前は疲れていても我慢が効いたんですが、最近は疲れると帰路で眠気が我慢出来なくなってきたんです。

ノロノロ運転でつい追突しそうになることも何度かあったので、最近では帰路に渋滞にハマりそうなときは早めにSAによって、軽く仮眠を取ってから渋滞に突入するようにしています。(笑

自動ブレーキが普及すると板金屋さんの仕事が無くなる?

そんな自動ブレーキ機能ですが、恐らく近い将来ほぼすべてのメーカ、すべての車種に搭載されてくることは間違いありません。

特に、上でも言ったように疲労からくる帰路の追突事故などは、この自動ブレーキ機能があればほぼ回避出来るようになるので、今までよりも接触事故による板金修理が大幅に減るだろうと言われています。

確かに、自動ブレーキ機能の普及で一番影響を受けるのは板金・塗装屋さんでしょう。

新しい技術が出てくると既存の職業が無くなるのは自然の摂理

自動ブレーキ機能は接触事故数を確実に減少させることが出来る技術ですから、将来的にはほぼすべての車に自動ブレーキ機能は搭載されていくのは間違いありません。

そうなると、既存の板金塗装で生計を立てている修理工場は経営が立ち行かなくなり、合併や自然淘汰が進んでいくものと思われます。

かつては改札業務を人の手でやっていたのが、自動改札機の普及によって改札業務の人員が不要になりましたし、航空機も、かつてはエンジンや燃料を管理するフライトエンジニアが同乗していたのが、エンジン状態をコンピュータで一括管理出来るようになったためにフライトエンジニアが不要になってしまいました。

この流れは止めようがありません。

こうした新しい技術が出来たことによって既存の職業が奪われてしまうのは、今まで人類が繰り返してきた自然な流れです。

自動運転が普及すれば自動車教習所が無くなる

これからの自動車の進化の中で、自動ブレーキはほんの序章に過ぎません。

自動車の目指すところは、人の手を介さずに目的地まで安全に移動することができる完全自動運転です。

ハンドルやアクセルを操作することなく自動で目的地まで行ける完全自動運転は、あと10年もすれば実現出来ると言われています。

そうなると自動車教習所で免許を取得する必要が無くなるかもしれません。

自動運転中にシステムが故障したときに人の操作で運転しなければならないかもしれないので、完全に運転免許自体がなくなることはないのかもしれませんが、少なくとも教習時間が大幅に削減されるでしょうから、今のように普通免許を取得するのに30万円近くかかるということは無くなるでしょうね。

「車を自分で運転することを楽しむ人がいる限り、全てが自動運転にはならない」という人もいます。

確かにそうでしょうね。現代人が趣味としての乗馬を楽しむように、趣味としての自動車運転、というのが残るかもしれません。

自動運転車対応免許、とか出来たりして

また、完全自動運転まで行かなくても、運転の大部分をシステム側でアシストしてくれる車であれば、現在の教習時間で運転技術を身に着けなくてもよくなるかもしれません。

例えば教習所で10時間教習すれば自動運転レベル4(高度自動運転)対応車であれば運転できる、といった限定免許があってもおかしくないですよね。

いずれにせよ、自動運転技術が進化すればするほど自動車教習所の経営は厳しくなっていきそうです。

倒れないバイクが普及すれば、二輪免許の取得が容易になる

二輪のほうでは、ホンダが倒れないバイクの試作車をすでに発表しています。

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二輪免許の教習は、低速でのバランス走行をいかに法規に沿ってできるか、という練習がほとんどです。

パイロンスラロームや一本橋通過などは見た目のインパクトから二輪教習の代表的な技能と思われがちですが、全ては「不安定な二輪車を低速で安定させて法規走行を行う」という目的のために行われている課題走行です。

しかし技術の進化で不安定な二輪車が安定するようになれば、教習所で一生懸命低速バランスを練習しなくても良くなります。

自動車と同様に教習時間を短縮した限定免許が出来るかもしれません。

その場合も今よりは教習時間が減る方向なので、教習所の売上的にはマイナスになるでしょう。

きっとお巡りさんも困る

おそらく自動運転が普及することで一番困るのはお巡りさんなのではないかと思います。なんでお巡りさんが困るかって?

全国の都道府県警による交通違反取締りの反則金は年間約800億円程度あって、その反則金収益は交通安全対策特別交付金という形で全国の地方自治体に配布されています。

そのお金は道路標識の設置や信号機の設置・メンテナンスに使われるんですけど、それらの事業を行う企業は警察OBの天下り先なんですね。(周知の事実)

つまり自動運転が社会で機能し始めると、信号無視や速度違反、一時停止違反などは激減しますから、それに伴って反則金収入も激減してしまいます。

そうなると交通安全対策特別交付金が無くなって、天下り先企業への発注が出来なくなるので警察にとっては死活問題でしょう。自分たちの天下り先が無くなるのですから。

しかも交通違反取締りの建前は「交通事故の減少」ですから、表向きは自動運転技術を歓迎しなければならないのが苦しいところですね。

まとめ

・自動ブレーキが普及すると板金塗装屋さんの仕事が減る
・自動運転が普及すると自動車教習所の需要が減る
・自動運転が普及すると違反が減るのでお巡りさんも困る

自動ブレーキ機能の普及によって板金塗装の需要落ち込みはすでに起きています。

このまま自動運転技術の進化が進めば、自動車教習所のみならずいろんな業種に影響が出てくることはわかっていますが、その半面、新たなサービスが出て来ることも考えられます。

例えば、完全自動運転になれば暇を持て余す乗客のためのサービスが出てくるかもしれませんし、車を所有すること自体の意義が薄くなるので、レンタルやカーシェアリングサービスがもっと高度化するかもしれません。

今までの固定観念では考えつかなかったサービスが出て来ることを想像すると、やがて訪れるであろう自動運転の世界が楽しみで仕方ありません。

それまで死なずに頑張ろうっと。
 

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