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なぜ営業車両の右側は右横文字なの?その理由を考えてみる

この記事は約5分で読めます。

よく街中で車の側面に書いてある文字が”右から”書いてある営業車を見かけませんか?

あれ、一体何のためにやっているのでしょうか?

こんな感じのやつです。見たことありますよね?

下のトラックは日本語が右書きなのにローマ字は左書きという、パっと見るとなんだかわかりません。

昔よりは減ってきた感じがしますが、それでも営業車両の半分以上は未だに右横文字で書いてあるように感じます。はっきり統計を取ったわけじゃなくてあくまでも個人的な感覚ですが。

「右横書き」って何?

昔の広告や新聞の横書き見出しは右横書きで書かれていました。

例えば「ルメラャキクルミ」とか「!だ玉の火億一め進」みたいな表記を社会科の教科書でみたことがありませんか?これを右から書く横文字なので「右横書き」といいます。

なぜ昔の日本は右横書きだったのか?

明治以前は横書き自体がほとんと存在せず縦書きが主流でしたが、文明開化によって流入してきた西洋文化によって横書きがもたらされました。

でも当時から横書きの方向が統一されていたわけではなく、昭和初期ぐらいまでは左横書き/右横書きが混在していたんです。

しかしそれでは市民生活に混乱を来すということで軍主導で横書きが右横書きに統一されていったのです。

それが戦後間もなく、まず新聞から左横書きに変わっていって、やがて世間一般に広がっていきました。

令和の世になっても唯一残っている「右横文字」

新元号「令和」も始まったと言うのに、未だにトラックや商用バン、タクシーの右側面には右横文字が残っています。

なぜなのでしょうか?

説その1:進行方向から書いてあると、人の目にはテロップのように写るので読みやすい?

よくYahoo!知恵袋やgooを見ると、「進行方向から文字が書いてあると、テロップのように流れて見えるから」という意見があります。

…え?それ本当ですか?

今日一日、外を歩くときに車の右側面をずーーーっと見ていましたが、テロップのように流れて見えるなんてことはありませんでした。

完全にこじつけですね。

「進行方向から文字が書いてあるとテロップのように流れて見えるから」という理由であれば電話番号もそれに倣うべきなのに、電話番号は左から書いてませんか?

また進行方向から書いてあることが合理的であるならば、海外でも同じような表記が見られるはずですが、そのような例はほとんど聞いたことがありませんし、ネットで検索してもそういう事例は見当たりません。

最近ではバスの側面も広告媒体として売り出されていますが、右から文字が書かれているラッピングバスなんて見たことがありません。「進行方向から文字が書いてあると読みやすい」のであれば、バスの車体広告も(右側面は)逆向きに文字が書かれているはずです。

この静岡鉄道のTAMIYAラッピングバスは右側面も左書きになってますね。

そう考えると、「進行方向から文字が書いてあると、テロップのように流れて見えるから」というのは、後からこじつけた屁理屈のように思います。

説その2:進行方向から後方に流れるように書くのは縁起がいい

営業車の横に書いてある文字はいわゆる会社の広告なので、会社の名前が前向きじゃないと縁起が悪いからという回答もありました。

”鰯の頭も信心から”ということわざもあるように、進行方向に沿うように書くことで縁起を担ぐ気持ちはわからなくもありません。

「会社の名前が前向きじゃないと縁起が悪い、読みづらいだろうけど進行方向から社名・商品名を書くのだ」というのであればまだ納得できます。

でも、せっかく塗装するんだから読みやすいように書いたほうがいいのに

しかし、車の右側面に逆向きに書いている意味が「会社の名前が前向きじゃないと縁起が悪いから」というのは、見ている人に伝わりづらいと思うんですよ。というよりほとんど伝わらないんじゃないかと。

社長の自己満足で見づらい広告を打っているようなものです。

営業車の側面っていい広告場所だと思うんですよね。

せっかく費用をかけて営業車両を塗装するのであれば、右側面の文字も読みやすいように右から左に書いたほうがより広告効果が高いと思います。

営業車両の右横文字のまとめ

僕の子供の頃の記憶に「とるべとーしうよくゃちりかっし」という呪文のような言葉があります。

これは、確かバスの右側面に書いてあった交通標語だったと思うんですが「しっかり着用、シートベルト」が右横書きで書いてあったんですね。

子供心にも「とるべとーしうよく…」と頭の中が??になって、しばらくしてから「あぁ右から書いてるのか…、でもなんで?」と不思議で仕方ありませんでした。

大人に聞いても誰も知らないし、隣の家のお父さんがタクシードライバーだったので聞いてみても、昔からそうだったからわからない、と言われちゃったんですね。

それにしても、なんでこんなヘンなことに違和感を持たないんでしょうか?

これって、社会にはびこるいろんな理不尽な悪習と根本が同じように思うんです。

一日中社内作業の仕事なのにスーツ着用とか、なんとなく女子社員が職場のお茶くみする雰囲気とか、上司が残業していると帰りづらいとか、高校野球の丸坊主とか….、どれもこれも合理性が無いのに、なんとなく今までの慣習からそのまま続けている悪習慣。

だれもがおかしいと思いつつも言い出す勇気がなく、かといって言ったら言ったで立場が悪くなって職を失うような状況になりかねない職場。こういう空気が、妙なモノが誤ったまま脈々と受け継がれる下地となっているんでしょうね。

それと僕が違和感を感じたのは、こういう「車体右側側面の逆文字」についていろんなサイトに質問が出ているのですが、ほとんどのスレッドが「進行方向から文字が書いてあると、テロップのように流れて見えるから」という回答でみなさん納得しているんです。

え?みんなそれで納得できるの?、、、納得できない僕がアホ?
 

コメント

  1. より:

    昭和天皇の退位で平成終わるとか、あほですか。
    恥かくからニュースくらいみてください。

    • mickmick より:

      あ さん

      コメントありがとうございます。
      そうでしたね、昭和天皇の退位で平成が終わるわけがありませんね。

      ご指摘ありがとうございました。
      今後とも当ブログをよろしくお願いします。

  2. マックス より:

    営業車の右側面の逆向きの字って本当に読みにくいですね。
    今外のテラスに座っていて、何気なく道路を走る車を見ていたら、ちょうど逆向きに社名を書いたトラックが走っていたので気になって検索していたらこちらにたどり着きました。
    因みにその直ぐ後に通ったバスの右側面には、正しい書き方で広告が書いてありました。
    あれなら一瞬で読めましたが、最初のトラックの社名は頭の中で変換している内に行ってしまいました。
    やっぱり右側面は普通の書き方の方がいいと思いますね。

    • mickmick より:

      マックス さん

      コメントありがとうございます。
      共感していただいて嬉しいです。
      そうなんですよね、どう考えても右側面を左から書く意味がわからないですよね。
      しかも文字は右から書いているのに、電話番号は左から書くという統一性の無さも意味不明ですね。

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