車はどんなに注意を払っていても、ボディにキズが付いてしまうことは避けられません。
特に、道路上の小石を他車が跳ね上げた「飛び石」がボディに直撃すると、もう泣きたくなりますよね。
仮に小石を跳ね上げた車を特定したところで、その責任を問うのは難しいです。もうそれは不可抗力ですからね。
公道を走っている以上、このような不運は避けられませんが、傷ついたボディや塗装剥げは放置すると傷口からどんどん腐食が進んでいきます。
今回は飛び石や擦った傷を修復しないとどうなるか、また修復するにはどうすればいいのかについて解説したいと思います。
飛び石・擦った傷を放置するとどうなる?
飛び石が当たってボディの鋼板部まで露出していると、鋼板が空気中の酸素と結びついて酸化、いわゆるサビが発生します。
特に雨などの水分が付着すると、酸化はより加速して進んでいきます。
錆はボディ鋼板の露出しているところだけでなく、どんどん奥に向かって進んでいきます。まるで虫歯と同じように侵食していきます。
やがて錆は塗装面の下側に進んでいって、周囲の塗装部が浮いてきます。
これは壁の塗装が剥がれてきたものですが、車のボディも錆が進むとこのように塗装が浮いてきて、パリパリ剥がれてきます。
こうなってしまうと、錆や剥がれが進んでしまった周囲を大きく削って再塗装するしかありません。
ボディの傷は虫歯と同じで、放置するとそこからどんどん錆が広がってしまいます。
そうならないためには、初期の段階で応急処置を行うことが大事です。
ボディの傷を修復するには
飛び石や障害物への接触でできた傷は、鋼板が露出してしまうと例え小さい傷でもそこからどんどんと錆が出てきます。
応急処置
飛び石が当たって金属の地肌が見えるような傷ができたときは、空気と触れないようになるべく早い段階でタッチアップしておきましょう。
タッチアップとは、ペンタイプまたは小筆タイプの車用塗料を使って傷口を塗ってしまうことです。
こういったメーカー別のカラータッチアップペンが数百円で販売されています。
よほど特殊な色でなければ、国産車のほとんどはカバーしています。こういったタッチアップペンを使って傷口を塗っておけば、それ以上錆が進むことはありません。
要は「金属と空気を遮断して、空気中の酸素と結びつかないようにする」ということです。
恒久対処
ドアの下側の部分とか天井とかあまり目にしないところであれば、応急処置のままでも十分ですが、割と目立つところであれば、しっかりと板金塗装したほうが見た目にもスッキリするでしょう。
傷口が小さいのであれば、自宅でDIY板金塗装するのも手ですが、車の板金作業、塗装作業に経験が無い人は、素直にプロに任せたほうがキレイで確実な仕上がりになります。
素人が自家塗装するとロクな仕上がりにならない理由はこちら。
塗装剥げのまとめ
・ボディの錆は、鉄と空気中の水分が結びつく
・応急処置にはタッチアップペンが安くて便利
・恒久処置には板金・塗装屋さんに依頼する
塗装剥げや小キズを放置すると、結局後で修復費用が嵩みますから、気づいたら早いうちに対処しておきましょう。
自家塗装を野外でやると、乾く前の塗膜に砂やホコリ、ゴミが付着してしまうので、自宅にガレージが無い人は、DIYで板金塗装せず、素直にプロに依頼しましょう。
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