ガレージのある人には関係ありませんが、大半の人はバイクを屋外に駐輪か、よくてサイクルポートに駐輪している人がほとんどではないでしょうか。
ウチもマンションの駐輪場なので、申し訳程度についた屋根では雨を防げずバイクカバーは必須アイテムです。
バイクに乗り始めて30年以上、今までいろんなバイクカバーで失敗してきた経験を踏まえて、オススメのバイクカバーを紹介します。
このバイクカバーを使うと、野外保管でも外装の「サビ」「ヤレ」を極力抑えることができますよ。
僕が今使っているバイクカバー
僕が今使っているバイクカバーは平山産業の透湿防水バイクカバー。
今までいろんなバイクカバーを使ってきて、たどり着いたのがこのバイクカバー。
大型ネイキットバイク用のサイズLLの定価が22,190円で、実売価格が14,000~15,000円ぐらいの商品です。
バイクカバーも用途によってグレードがあります。
例えば、ガレージ保管でホコリから守るだけだったら透湿機能や防炎、防火機能なんていらないのでペラッペラのビニールシートで用が足ります。材料にお金がかかってないので安価です。
でも屋外駐輪でビニールシートで出来た安いバイクカバーを使うと、まず間違いなく数ヶ月以内にサビが出てきます。(理由は後述)
屋外駐輪の場合、防水・透湿はもちろんのこと、紫外線カット、防火・防炎の機能が無いバイクカバーでは愛車を保護できません。
この平山産業の透湿防水バイクカバーはこれらの要素を全て兼ね備えています。
バイクカバーにしては少々値が張りますが、車両の劣化度合を抑える効果を考えるとバランスのよいバイクカバーだと思います。
屋外で使うバイクカバーに必要な機能について、僕が重要視している順に解説していきます。
防水・透湿であること
バイクを野外保管するのであれば防水はもちろん、透湿機能は絶対に必要です。
初めてバイクを買ったとき、販売店がオマケでつけてくれたバイクカバーを使っていたんですが、雨が降ったあとにシートを外すと、なぜかタンクからシートまで濡れてるんですよね。
カバーを見ても穴は無いし、縫い目から浸みているわけでもないのに、何でカバーを突き抜けて車体が濡れるのかわかりませんでした。
しばらくしてその理由がわかりました。
雨でバイクの下が濡れると雨水が蒸発してカバー内で結露していたのです。
そこで、防水でかつ透湿性のあるバイクカバーに変えたところ、雨上がり後の結露が見事に無くなりました。
透湿機能が無いバイクカバーは上から降ってくる雨水からは守ってくれますが、下から蒸発する雨水は逃がしてくれないので、使い続けるとサビが発生するのです。
特に金属剥き出しのフロントフォークなどは真っ先にサビが出ます。
ペラペラのビニールカバーなんてラップでくるんで蒸しているようなものですからね。
耐紫外線であること
バイクに紫外線は大敵です。
ガレージ駐車に比べ青空駐車では、車体の劣化が明らかに違います。
よくメータ周りの樹脂パーツやウィンカースイッチなどが紫外線にやられて白く変色した車両をみたことはありませんか?
あれは紫外線によるダメージなんです。
昔に比べると樹脂パーツも紫外線に強くなりましたが、それでも経年劣化してしまうことは避けられません。
またカウルやタンクの塗装も紫外線によるダメージを受けてしまう部分です。
先日も街中で久しぶりに赤いトヨタMR-2を見かけたのですが、見事に色褪せていましたね。
恐らく長年、青空駐車してきたために塗料の色が褪せてしまったのでしょう。自動車はある意味仕方ありませんが。
でもバイクには、紫外線防止(UVカット)機能を持っているバイクカバーを使うと外装の劣化度合いが全然違います。
以前所有していたZRX1200Rは、新車で購入して14年乗りましたが、購入当初から紫外線を防止するカバーを使っていたせいか、14年落ちにしては外装のヤレが少なく、思っていたよりも高く売却することができました。
バイクは趣味性の強い乗り物なので、たとえ10年落ちでも外観が綺麗であればリセールバリューがあります。
ここまで外装をキレイにキープ出来たのはこのバイクカバーのおかげだったと思います。
難燃素材であること
これはいたずら防止のためですね。
よく公共施設などでエレベータの中にライターで炙ったような痕跡をみかけますが、世の中にはそこらじゅうにライターで火を点けるアブナイ人たちが実在します。
そういった人達は、バイクカバーに放火することをためらいません。
そのため、バイクカバーは難燃性素材のものを使いましょう。
僕は昔、ビニール製のバイクカバーを使っていたとき、タバコの火でバイクカバーからシートまで焦がされたことがあります。
恐らく、火を消さずに投げ捨てたタバコが僕のバイクのシート上に落ちて、そのままビニールカバーを貫通してシートにまで穴をあけたのだと思います。
大事に乗っていたGPZ900Rだったので今思い出してもショックです。
高温部に直接当たってもカバーの損傷がないこと
透湿・防水素材のカバーは、ほとんどの場合、防水シートで透湿シートを挟み込む構造になっています。
この透湿シートは熱に弱いものが多く、マフラーやエンジンの熱が直接加わると透湿性能を発揮できなくなってしまいます。
僕が使っている平山産業のテクノカバーは、マフラーの当たる部分に貼る耐熱シートが添付されており、走り終えたばかりのマフラーやエンジンが冷えていない状態でカバーをかけても大丈夫です。
カバーの上からロックできること
カバーの上からロック出来るということは、ロックしてしまえばカバーをめくることも出来ないので、泥棒が車種を確認できません。
窃盗団はリセールバリューのよい車種を狙いますから、カバーがめくれない=車種が確認できないので大半はあきらめます。
このカバーの欠点
当然といえば当然ですが、大体2年~3年ぐらいでカバー自体が劣化してしまいます。
上の画像は使用後3年経ったカバーです。リア部が縫い目から裂けていますね。
このカバーは今まで3回買い換えましたが、大体ここから破れます。こうなると買換えの時期です。
また、これ以外にも細かいホコリが出るようになり、バイクにホコリのように付着するようになります。(乾いた布でさっと拭くと落ちますが)
もっともこの裂けた部分は我が家ではいつも日が当たる場所なので、紫外線による劣化が一番激しいところなのだと思います。
もう少し耐久性があると嬉しいのですが、紫外線による劣化と引き換えにバイクを守っていることを考えると仕方がありません。
僕はバイクカバーは消耗品と割り切っています。
おすすめバイクカバーのまとめ
・バイクカバーに必要な機能は、
透湿・防水/紫外線防止/難燃性/耐熱性
・バイクカバーは消耗品
ZRX1200R時代を高く売却できたのはこのバイクカバーのおかげだと思います。
そんなことから、SR400に乗り換えてからもこのバイクカバーを愛用しています。
このテクノカバーは機能と価格のバランスがいいのでオススメです!
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