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カワサキ ビッグネイキッドの正統派 “ZRX1200R”と”ZRX1200 DAEG”

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出展:http://www.bikebros.co.jp/catalog/4/68_7/

ZRXはカワサキを代表するクラシックネイキッドです。

残念ながら2016年にカタログ落ちとなってしまいましたが、その普遍的なスタイルと、かつてのローソンレプリカを彷彿させるスタイルで人気を博したこともあって、今でも街中でよく見かける車両です。

車両数が多いので、アフターパーツが多いのも魅力の一つ。

自分好みにカスタマイズするのも、比較的安価にできるところがいいですね。

始まりはZRX1100

ZRXシリーズの始まりは、1996年に発売されたZRX1100に端を発します。

1052cc、水冷DOHC4バルブの並列4気筒エンジンは、ZZR1100、GPZ1100のエンジンをベースに中低速域を扱いやすいように設定され、100ps/8,500rpm(輸出仕様は106ps/8,700rpm)の出力を発揮します。

リッターバイクとしてはコンパクトな車体でしかも中低速が扱いやすいエンジンだったことから、ジムカーナ車両として使われることも多かったモデルです。

排気量アップしたZRX1200R

その後、2001年には排気量を100ccアップしたZRX1200Rが発売。

発売当初の出力は100ps/8,000rpmでしたが、平成13年騒音規制に対応するために、2004年から最高出力が95ps/7,500rpmに抑えられました。

とは言ってもその馬力差は通常の街乗りでは体感できるほどの差ではなく、むしろ低速トルクが増したことで街乗りでの扱いやすさがより向上しました。

実際にはZRX1100を単にボアアップしただけのものではなく、新規開発に近いぐらいの労力をかけたそうです。

ZRX1200Rは、ビキニカウルとカワサキのメーカーカラーでもある「ライムグリーン」が、かつてのZ1000R(ローソンレプリカ)を彷彿させることもあって好調な販売でしたが、排ガス規制に対応出来ず2008年9月に販売を終了しました。

ZRX1200DAEGとなって復活


出展:http://www.bikebros.co.jp/catalog/4/68_7/

とは言っても国内では人気の高かったモデルだったことから、2009年2月に燃料供給方式をキャブレターからフューエルインジェクションに変更したZRX1200DAEG(ダエグ)がリリースされました。

最高出力は110ps/8,000rpmに引き上げられ、ZZR1200をベースとした念願の6速化を実現しました。

それまでのZRX1200Rは5速仕様だったため、ロングツーリングなどではもう一段上のギヤが欲しいと思うZRXオーナーが少なくありませんでした。

そのため、ZZR1200のミッションシステムをZRX1200Rに移植して6速化を実現する、というカスタム手法もよくありましたね。

それでも平成28年度排ガス規制に適応できず、2016年9月に発表されたファイナルエディションをもって生産終了となりました。

ZRX1200Rの良さ

残念ながら現在は生産終了しているため新車で手に入れることは難しくなりましたが、ベストセラーだったZRXは中古市場でも弾数が多く、今でも程度のいい中古車が多く出回っています。

またZRXはアフターマーケットが大きいので、パーツが手に入りやすく、カスタムに関する情報も入手しやすいといったメリットがあります。

僕もかつて所有していたZRX1200Rですが、ツーリングからサーキット走行、ジムカーナなど、ユーティリティ性の高さはピカイチのリッターバイクです。

車重230kgに100psの出力ですから、ワインディングでもハイギアードで走ればスーパースポーツ車に引けを取りません。

とは言っても、そんなに目を吊り上げてガンガン飛ばすよりも、個人的には風光明媚な観光道路を低回転でトルクを効かせながらゆったり走るほうが気持ちよかったです。

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