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バイクの高速料金半額(定率割引)を使ってみたら条件厳しくて残念だった件

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ようやく気温も暖かくなってきたので、二輪車の定率割引を利用して関東近郊にツーリングに出かけてきまして、今回は使用感含めてレポートしたいと思います。

結論から言うと、ちょっと残念な制度で改善の余地「大アリ」でした。

今一つ使い勝手が悪い「ETC 二輪車 定率割引」

現在、二輪車の高速道路料金は軽自動車と同じ料金ですが、道路に対する負荷が低い二輪車が軽自動車と同じ料金であるのはおかしい、という声が以前からありました。

二輪車は軽自動車よりも圧倒的に道路に対する負荷が低い乗り物なので、受益者負担の原則から言えば二輪車の通行料はもっと安くなってしかるべき、との声を受けて、自民党二輪問題プロジェクトチームが各省庁に働きかけ、二輪車の通行料が普通車の5/8程度になるよう調整が行われました。

しかし、以前書いた記事「バイクの高速料金が普通車の半額に!?」でも指摘していますが、いつでもどこでも二輪車の通行料が普通車の5/8になるのではなく、

・1回の通行距離が100km以上
・土日祝日限定
・2022年4月2日~2022年11月27日までの期間限定
・事前にインターネットによる利用日の申込みが必要

という条件付きなんですよ。

先日、箱根にツーリングに行ったときに利用しようかと思ったのですが、中央道 調布インターから小田厚の小田原西までは89.9kmで100kmに満たないため割引を受けられず、軽自動車と同じ料金です。

首都高は定率割引の対象外路線ですので、東京もしくは首都高近辺に住んでいる人は、箱根方面へのツーリングは定率割引が受けられません。

以前書いたこの記事でも箱根方面へのツーリングは割引対象にならないことを指摘していますが、

バイクの高速料金が遂に半額に!ETC装着車の2輪料金はどう変わる?
国交省とNEXCO3社は、2022年4月より二輪車の高速道路の通行料を普通車の半額にすると発表しました。 以前から、二輪車の通行料が割高であるとの批判が大きく、料金是正に向けて自民党二輪問題プロジェクトチームの座長を務める三原じゅん子氏が問...

実際に使ってみると、つくづく残念だなぁと思わざるを得ません。

箱根は関東近郊では代表的なツーリングスポットで、ここを経由して富士五湖方面や伊豆方面に足を伸ばすライダーも多いので、この「100km以上」という条件は非常に残念です。

帰りはなんとか使えたので良かったのですが

大観山展望台で富士山と芦ノ湖を堪能した後、御殿場に降りて、帰りは御殿場ICから東名経由で帰ってきました。

御殿場ICから海老名JCTで圏央道経由で戻れば、調布ICまで106.9kmで定率割引の対象となり、通常2,690円が1,680円になります。

往路は使えなくても復路で使えたからまぁいいか、と思っていたところ、なんと圏央道の高尾山トンネルで車両火災が発生して通行止め。

そのため相模原ICで強制的に降ろされてしまいました。

御殿場IC~相模原ICは70.7kmで定率割引の対象外となり料金は1,790円。

本来、調布まで走れれば受けられた割引料金よりも高くなるという残念な結果。

幸い火災事故は大惨事に至らなかったのでよかったのですが、それにしても予想外の事故の影響を受けて、本来の割引は受けられないは、出口渋滞に巻き込まれるわ、大回りして帰らなければならないわと散々な一日でした。

常時定率割引にすればいいのに

そもそも、なぜ二輪車を常時割引に出来ないのでしょうか?

本来は受益者負担に則って、二輪車の料金を普通車の約半額(実際は5/8)にしましょう、というのが発端です。

通行料の是正をしましょうというのが本来の趣旨なので、土日祝限定とか期間限定とか事前申込みとか条件を付けずに、現在の料金テーブルに「二輪車」を加えればいいだけです。

しかし、利用するのに様々な条件を加えるのは、なんとなく「制度としては用意したが、利用して欲しくないのでは?」と勘ぐってしまいます。

近年のバイクブームで何十年振りに二輪車新車販売台数が上向きに転じているのですから、変な条件を付加せずに使える制度にブラッシュアップされることを期待したいと思います。

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