バイク乗りに限らず、他人にどう見られるか気にする人って結構多いですよね。
そりゃ、誰だって「ダサい」なんて言われたくないですから、他人の目を気にしてしまう気持ちは理解できます。
でも、
・(ブランド名)ドヤ顔で着てるオジサンはヤバイ
みたいな、「ダサい」ってパワーワード目にしちゃったら、もう心中穏やかでなくなります。
そもそも「ファッションがダサいってどういうことなのか?」を少し掘り下げてみたいと思います。
ファッションとは相対的なもの
「ファッションにセンスなんて必要ない、必要なのは論理的な思考」と説いているMB氏は、
と言っています。
人間って同じことがずっと続くと「飽きる」生き物なんですね。
だから同じテイストの服をみんなが着ているとその状況に飽きてきて、人とは違うことを求めるように行動します。
特に、ファッション感度の高い人ほどそういう傾向にあります。
そういった人達に向けてトレンドを作るため、アパレル業界の人はテイストの違うファッションを提案するわけです。
↓
2. 感度の高い人達が乗っかる
↓
3. ハイブランドがそのテイストを取り入れる
↓
4. ファストブランドがそのテイストを取り入れる
↓
5. 一般の人に広まる
↓
6. トレンドに飽きてきた感度の高い人向けに新たな提案(1へ戻る)
を繰り返すわけですね。
例えば、今のトレンドである「ビッグシルエット」なんて80年代~90年代前半の「ルーズフィット」のリバイバルなわけです。
今現在、ジャストフィットの洋服を着ている20代なんて皆無だと思いますが、逆に2000年代あたりはサイズの合っていない服を着ているのはダサかったわけで、まさにファッションとは時代に相対的なものなのです。
MB氏が言ってるのは、2の人達のことではなく、5の一般の人達に向けて「ファッションにセンスはいらない」と言ってるわけです。
ファッションにはある程度の「セオリー」や「アイテムの使い方」が決まっています。
その法則を知れば、そうそう”外れた”スタイルにはならないので「センスはいらない」のです。
万人が「カッコイイ」と思うファッションなんて無い
もう一つ大事なことは「万人がカッコイイと思うファッションは無い」ということ。
例えば、今や芸能人も普通に着こなしているルーズフィットなセットアップファッションですが、多くの人が「カッコイイ」と認知する反面、「ルーズフィットはちょっとね…」という人や「セットアップコーデが街に溢れすぎてイヤ」という人もいます。
王道のアメカジコーデもそうですよね。
モード系な人にしてみたら、アメカジは「野暮ったい」「田舎臭い」と感じる人もいるでしょう。
つまり、どんなファッションでも万人受けするものは無く、必ずアンチがいるということ。
ここ、大事なことなのでよく覚えておいてください。
あなたにとっての「ファッション」って何?
そもそも、あなたにとって「ファッション」とは何でしょうか?
b) 機能最優先、周囲からどう思われようと構わない
c) 周囲から浮かない程度に適度にオシャレで、ある程度の機能も欲しい
大きく分けるとこんな感じじゃないでしょうか。
自分をファッションを通じて表現したい、という想いは承認欲求を満たすため、と言ってもいいでしょう。
それ自体は悪いことではありません。
人は皆、何かしら他人から評価されたいと思っています。
こう言われて嬉しくない人はいないでしょう。
ファッションとは承認欲求を満たすため?
ファッションとは、要するに自己の承認欲求を満足させるための一手段に過ぎないんですね。
という人だって、何かしら服を着て社会生活していますよね。
「洋服にはこだわりが無い、量販店で適当に購入したものを着ている」という人だって、無難な品揃えの中から好みの色・柄を選んでいます。
そうやって選んだ服が「周囲から浮かない」「周囲から浮いていない自分」を確認することで、自身の承認欲求が満たされているわけです。
という人だって、「自己の信念を貫き通している自分」を見ることで、自身の承認欲求が満たされます。
バイクファッションはコスプレ?
バイク用ジャケットって中々普段使いし辛いアイテムですが、バイクで出かけているときはマッチしますよね。当たり前ですが。
例えば、電車で買い物に行くのにデカロゴが入ってるバイクジャケットで出かけると浮いちゃいますが、ツーリング先だとそんなに浮かないです。
「バイクに乗ることで違う自分を魅せられる」というのは、まさにコスチュームプレイ(コスプレ)ですよね。
普段着としては浮いてしまうけどバイクと一緒なら全然OKだし、普段の自分だったら手を出せないスタイルに挑戦できるというのは、コスプレそのもの。
ハーレー乗りの人達だって、普段使いでレザーベストやチャップスなんて着ないわけで、ハーレーという乗り物があってのあのスタイルなわけです。
他人にどう見られようと、どうでもええやん
・バイクファッションはコスプレ要素強い
こう考えると、他人からどう見られるかなんて気にするのがアホらしくなります。
同じバイカー同士でも、Gジャンの袖をぶった切った杉ちゃん風ジャケットに嫌悪感を持つ人もいるでしょうし、公道でレーシングスーツなSS乗りに嫌悪感を持つ人もいます。
人ぞれぞれなんですよ。
僕は、ファッションに関しては自分なりのポリシーというかスタイルがありますが、それが他人にどう見られるかはあまり気にしていません。
人にもよりますが、僕自身は「カッコよくありたい」とか「女性にモテたい」といった願望が若いときほど強くなく「自分が良ければそれでいいや」って感じです。
それでも「何を着てバイクに乗ればいいか、よくわからない」という人もいるでしょう。
そういうときは、高速道路のサービスエリアや道の駅で「あのスタイル、カッコイイな」と思う人を参考にするのがいいです。僕もよく参考にしています。
自分と同じテイストのバイクに乗っている人のスタイルはかなり参考になります。
「あー、あのジャケットをこうやって使うのね」とか、ネオクラなバイクでは合わないと思っていたブーツが以外と似合ってたりとか。
そういう目で周囲を見ると、単なる休憩も楽しくなります。
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