2015年に中央環状線(C2)の山手トンネルが開通すると、中央道や東名高速から湾岸線にアクセスするのがとても便利になりました。
でも先日バイクで横浜方面から帰ってくるとき、大井から中央環状(C2)外回り(新宿・池袋方面)に乗ったらトンネル内が熱くて熱くて熱中症になりかけました。
結論から言うと、夏場に渋滞が発生している山手トンネルにバイクで行くとマジで死にそうになるから要注意!って話です。
山手トンネルとは
山手トンネルとは、首都高中央環状線の高松~大井間を繋ぐ地下トンネルです。
トンネル全長が18.2kmと道路トンネルとしては日本一、高速道路のトンネルとしては世界一の長さを誇ります。
大半の区間を山手通りの地下を通るため、山手トンネルと命名されました。
よくも都心の地下にこれだけのトンネルを掘ったものだと感心します。
当初は他の首都高のように高架で通そうと考えたようですが、出来てみれば地下トンネルが正解だったと思います。
山手トンネルなぜ暑い?
この山手トンネルなんですが”熱くて”有名なトンネルです。
このトンネルが出来たことで、東北道や中央道、東名から流入してきた車両が環状線(C1)を経由せずに湾岸線方面に行けるため、日常的に通行量が多い路線です。
通行量が多いと車両から排出される熱がトンネル内こもって気温が上がるんですね。
ただし、渋滞が発生していなければトンネルの排気システムによって不快になるほどの温度上昇はありません。
問題はトンネル内で渋滞が起きているときです。
トンネル内で渋滞が発生すると、車両からの排熱に換気システムが追いつかずどんどん温度が上昇します。
真夏だと軽く体温(37℃)は越えています。
以前通行したときの動画です。
このときは新宿までダラダラ渋滞していましたが、それでもC2に入ったことを後悔するぐらい熱かったです(笑)
焼け石に水のような暑さ対策
あれだけ長いトンネルはエアコンで冷房するわけにもいかないので、渋滞が発生しそうな場所でミスト(霧)発生装置が備えられています。
トンネル内温度が35℃を超えるとミスト(霧)が自動的に放出される仕組みなのですが、これが本当に焼け石に水。
ミスト噴霧中の区間をバイクで走行すると、なんとな~く気温が下がったような感じがしますが気休め程度です。上手く言えないですが、40℃が37℃に下がっても大して変わらないよって感じ。
それよりもヘルメットのシールドに霧が付着して若干視界が悪くなるのが気持ち悪いです。
首都高によればトンネル内温度が35℃以上になると自動的に噴霧されるそう。
まぁ無いよりはマシなんでしょうけど、「焼け石に水」を地で行くような対策です。
暑いトンネルと涼しいトンネルがあるのはなぜ?
この山手トンネル、常に暑いので逆に冬はありがたいんです。
なぜかというと、冬に山手トンネルに入るとトンネル内の暖かい空気が寒風で冷えきった体を暖めてくれるんです。(笑
で、ふと思ったんですが、トンネルには暑いトンネルと涼しいトンネルがありますよね?
同じ夏場でも、山手トンネルはメチャクチャ熱いですが、東富士五湖道路の籠坂トンネルは涼しいです。
涼しいトンネルと暑いトンネルの違いは、一番は通行量でしょうね。
地方のトンネルは夜間はほとんど通行量が無いので自然と冷やされますが、首都高は夜間でもトラックが頻繁に通行するので、やはり排熱による影響が一番大きいのでしょう。
結論:夏はバイクで山手トンネルに入ってはいけない
普通のトンネルだったらせいぜい長くても2~3Kmなので我慢もできますが、山手トンネルは全長が20km近くある上に有料道路で出口が限られているので、降りたくても降りられません。
渋滞の車列をすり抜ければ進めなくもありませんが、自動車を運転する人も渋滞でイラついていますから、結構頻繁に車線変更するんですよね。調子に乗ってすり抜けしてると車線変更の車に巻き込まれてしまいます。
それと、もう一つキツいのはラジエターからの熱風。
トンネル内の熱風がラジエターでさらに加熱されるので、太ももに当る風が超熱いです。
真夏の高速道路でもたまに太ももが熱くなるときはあります。そういうときは足を少し拡げて太ももとタンクの間に外気を入れれば涼しくなりますが、山手トンネル内は全く変わりません。
しかも渋滞になれば低速走行ですからどうしてもニーグリップしないと危ないわけです。それがまた地獄。
ましてや体温以上の熱風をずっと浴びていると、体温が平熱を超えてだんだん気分が悪くなってきます。
そのため、渋滞が無いことが確認できなければ、夏にバイクで山手トンネルに入るのは避けたほうが賢明です。
事故渋滞だった日には確実に熱中症になりますよ、マジで。
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