先日、知人が右直事故にあったそうで、
と憤っていました。
怒り心頭なのは理解できますが、「交通ルールを守っていれば事故に遭わない」かと言えばそんなことはありません。
意外と盲点なので、今回整理しておきたいと思います。
交通ルールの遵守と事故に遭遇するのは別の話
当たり前ですが、交通ルールを守っていれば事故に遭わないかと言えばそんなことありません。
なぜなら、
からです。
自分はルールを遵守していても、他人が遵守しているかどうかはわかりません。
別の言い方をすれば、「他人が交通ルールを守っているかどうかは保証されない」のです。
そりゃそうですよね。
路上には真面目な人もいれば反社もいます。
中には無免許ドライバーもいるぐらいですから、いろんなドライバーがいます。
なので、交通ルールを完璧に遵守すること=事故に遭わない、は成り立ちません。
事故に遭ったほうにしてみれば、
という感覚なので、ルールを守っていない相手を許せない気持ちになるのはわかりますけどね。
自分の身を守るには自衛運転が必要
右折待ちがいる交差点に直進で進入する場合、多くの人はこう考えるでしょう。
はい、正しいです。
ぐうの音もでないぐらいのド正論です。
でもですね、直進が優先だからと言って何も考えずに交差点に進入していてはダメなんです。
確かに直進は優先です。
道路交通法でもそう規定されてますし、教習所でもそのように教わります。それは正しいです。
しかしですよ、右折車がこちらとの距離を見誤って右折を開始するかもしれません。
もしかしたらスマホでハンズフリー通話していて、会話に気を取られてうっかり右折を開始するかもしれません。
右折待ちの後ろの車から煽られて、曲がれるタイミングじゃないのに右折しようとするかもしれません。
こういったことを想定しながら運転していますか?ということ。
僕が見る限りでは、ここまで考えて運転している人は意外と少ないです。
多くのドライバーは、右折待ちがいようがいまいが、ただ漫然と交差点を通過しています。
僕は、幹線道路を通過するときは、
・どんな輩か
・どんな車種か
というところまで見るようにしています。
全てをチェックするのは難しいですが、可能な限り情報を取るように運転します。
例えば、右折待ちの車が黒の高級ワンボックスの場合、オラオラ系なドライバーが運転している可能性が高いので、わずかなタイミングで右折するかもしれない、と想像することができます。
ドライバーの顔が見えれば、直進車の存在に気づいているかどうかがある程度わかりますし、車種がわかれば普通のドライバーなのか、走り屋、イキリ屋なのか大まかに判断することができます。
完璧に事故を避けられなくても、その予兆を感じることができれば、仮に事故に遭ったとしても、全くの不意に事故に巻き込まれるよりは被害が少なくすることができます。
これを僕は「自衛運転」と呼んでいます。
教習所では「かもしれない運転」として教わったかもしれません。
今までこういう思考で運転をしてきて、何度か右直事故を回避したことがあります。
漫然と交差点を通過していたら確実に事故に巻き込まれていたと思いますが、右折車の情報を極力取得することによって、その後の回避行動に繋げることが出来たのです。
交通ルールを完璧に遵守しても、それだけでは事故を防げない
確かにその通りだと思います。
しかし、それはあくまでも交通ルール上の話であって、ルールを完璧に遵守していても、それで事故を避けられるかと言えば必ずしもそうではありません。
相手が何を見ているのか、次にどうしようとしているのか、といった「他車」の動向に関心を持たないと、事故を避けることはできません。
場合によっては、
とか、
といった予測ができるかもしれません。
そうすれば、スピードを緩めるとか、強引に右折してきたら避けるための心の準備をするとか、やれることがいくつか出来ます。
100%事故を回避できなくても、事故を予知して心構えができれば、怪我や被害を抑えることができます。
「自分は交通ルールを完璧に遵守しても、他車も遵守するとは限らない」
路上に出るときは、このことを肝に命じましょう。
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