以前はバイクに乗っていたけど、結婚してから乗らなくなったとか、なんとなく興味が薄れて乗らなくなったとか、そういったバイクが車庫に眠っていませんか?
「もう乗らなくなったから」と言って買取り業者に連絡しようと考えていたあなた!ちょっと待ってください!!
現在は二輪の中古車市場が全般的に高騰しており、1年前は大した値がつかなかったバイクでも、今はかなりの高価で取引されています。
今回は、中古バイク市場がなぜ高騰しているのか?について解説します。
買取業者に安く買いたたかれないよう、中古市場が高騰している理由をしっかり理解した上で売却交渉の臨みましょう!
中古車が高騰している原因
中古車市場が高騰している理由はいくつかありますが、代表的な理由は以下の3つです。
1.半導体不足による影響
現代の自動車、バイクには多くのマイクロコンピュータ(マイコン)が使われています。
燃料噴射装置(FI)、エンジン制御、パワーウィンドウ、オートロック、ABS、等々、自動車1台につき50個以上のマイコンが使われていると言われています。
こういったベーシックな機能に加えて、最近では追突を未然に防ぐブレーキアシストや、運転者が万が一居眠りしてもレーンをキープするようハンドルをアシストするような安全運転装備を売りにしていますよね。
こういった安全装備に必要なカメラや画像処理にマイコンは不可欠です。
さらには、現在はガソリン車からハイブリッド車、電気自動車(EV)に移行している過渡期で、EV車は電源制御やモーター制御用にさらに多くのマイコンを使います。
つまり、昨今の半導体不足の原因は、自動車に使われるマイコンの数が飛躍的に増大していることによって、半導体メーカーの供給能力を超える需要が起きているのが原因です。
現在、半導体メーカー各社は製造工場の拡大に投資しており、1~2年程度で需給関係は改善されるだろうと言われています。
2.新型コロナによるサプライチェーンの影響
新型コロナによるサプライチェーンの影響も大きく、原材料を輸入するのに、検疫によって貨物船の出入港が制限されたり、船員や港湾職員の感染により荷揚げ作業が滞ったりと、コロナ前に比べて輸送時間が大幅にかかるようになりました。
また、半導体のみならず、コネクタや樹脂部品なども不足していることから、自動車に必要なECU(Electric Control Unit:電子制御ユニット)の生産にも影響が出ています。
3.バイクブームの影響
マンガ「ゆるキャン」の影響と、三密を避けるレジャーとしてキャンプが注目されたことから、2020年頃から再びバイクが脚光を浴びてきています。
「バイクブーム」というほど新車販売数が激増しているわけではありませんが、昨今の半導体不足や新型コロナによるサプライチェーンの影響でオートバイ・自動車の納期が全般的に延びています。
新車納期が6ヶ月は当たり前で、人気車種は納車まで1年以上かかるものもあり、そんなに納期がかかるんだったら「程度のいい中古車を探そう」という人が増えていることから、中古市場が高騰しています。
僕が乗っているSR400は、標準小売価格が58万の新車が軒並み90万円以上、40周年アニバーサリーモデルは150万を超えるプレミアムが付いています。
2018年には、2年落ち1,500kmの車両を40万で購入できたものが、今や同程度の車両は70~80万に高騰しています。
今売らなきゃいつ売るの?
もし車庫に乗らないバイクがある人は、今が売り時です。
というのも、半導体不足はあと1~2年で解消するでしょうし、新型コロナも遅くともあと数年で終息するでしょう。
完全に無くならなくても、いずれインフルエンザと同じ2類感染症に指定されるでしょうから、この異常な高騰は数年で落ち着くはずです。
車庫で眠っているバイクがある人は、中古車市場が高騰している今が売り時です。
と言っても、1社のみに査定してもらうよりは、数社に査定してもらうほうが買取り価格は断然高くなりますから、相見積りは必須です。
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