タイヤの空気圧が不足すると、燃費が悪くなったり摩耗が早くなったりと、車にとっていいことがありません。
「空気圧をチェックするのが大事なのはわかるけど、タイヤに空気補充するのってガソリンスタンドとか行かないと出来ないんでしょ?」と思っていませんか?
実は自転車の空気入れが車やバイクにも使えるんです。
今回は自宅でも簡単にタイヤに空気を充填できる方法を紹介します。
自動車用タイヤにも自転車の空気入れで充填できる
ガソリンを入れるついでに、ガソリンスタンドの空気入れを借りて空気を充填している人は多いと思いますが、実は自宅にある自転車の空気入れでも充填できるって知ってました?
自動車は車重が1トン以上もあるので、強力な空気入れじゃないと空気が入らないのでは?と思いがちです。
でも、車の空気圧って実はそんなに高く無いんです。
どの車でも、運転席側のドアを開けると車体側にその車の適正空気圧が書かれたラベルが貼られています。
上の画像だと、前タイヤも後タイヤも220kPa(2.2kg/m2)ですね。
実は普通のシティサイクル(いわゆるママチャリ)も空気圧は200kPa程度ですし、僕が乗っているZRX1200Rという大型バイクでも250kPa程度なんです。
なので自宅にある空気入れでも全く問題なく空気を入れられるんです。
自転車用空気入れを車やバイクに使うにはバルブ変換アダプタが必要
自転車用空気入れを使うには、1つだけ問題があります。
それは空気を入れるバルブの形が違うこと。
2.クロスバイク、ロードバイク:仏式バルブ(フレンチバルブ)
3.オートバイ、自動車:米式バルブ(アメリカンバルブ、シュレーダーバルブ)
ほとんどの乗り物はこの3種類のいずれのバルブ形式です。
自宅にある空気入れは、1の英式バルブに対応していると思いますが、この空気入れを2の仏式バルブや3の米式バルブに使うには、空気入れのホースと米式→英式変換の「トンボ口」というアダプタを使います。「とんぼろ」じゃないですよ、「とんぼぐち」と読みます。
つまり、車やバイクに空気を入れるときはホースから直接米式バルブに接続し、シティサイクルやママチャリに空気を入れるときはホースの先端(米式)にトンボ口(米式→英式)を繋いで、自転車のバルブに接続します。
※ホース購入の際には、ポンプ側のネジサイズが合っているかどうか確認してから購入しましょう。
そのため、空気入れのホースを「米式」用のホースにして、必要に応じて「トンボ口」を使って英式に変換します。
ロードサイクル用の空気入れを持っている場合
ロードサイクル用の空気入れは仏式バルブに対応していますが、多くの場合は米式バルブにも対応している場合が多いです。
というのも、自転車の中でもマウンテンバイクなどは米式バルブを採用していることが多いので、空気入れも予め仏式/米式両方に対応しているケースが多いです。
僕が持っている空気入れは、ホース先端のアダプタ部の中にあるゴム製のコマをひっくり返すと、米式バルブ対応になります。
仏式バルブ用になっています。
空気注入口のネジを外して、ラバーアダプタと緑色のコマを取り出します。
取り出したコマを上下逆さまにして取り付けます。
ネジを締めると、仏式から米式に変わります。仏式は穴が小さかったのが、米式になると穴が大きくなっているのがわかるかと思います。
あると便利なエアゲージ
手動のポンプにはエアゲージが付いていないのと、付いていたとしても精度がイマイチなので、僕はこのエアゲージを使ってます。
元々はバイク用に買ったんですが、このエアゲージはリリースバルブが付いているので、空気圧が高いときはそのままリリースバルブを押すと空気を抜くことができます。測りながら抜けるのが便利。
簡易的なエアゲージであれば、このペンシル型が便利です。
タイヤのバルブに指すと空気圧でゲージ棒が押し出され、その押し出された量の目盛りを読むという原始的なタイプです。
原始的とは言っても値はそこそこ正確なので、僕はバイクの車載工具に入れておいて出先での空気圧管理に使っています。
まとめ
・ただし、米式バルブ用のアダプタが必要
実は僕自身も以前は「車とバイクは車重があるので、空気を入れるにはエアコンプレッサが無いと大変だ」と思い込んでいました。
しかしクロスバイクを購入したとき、タイヤの空気圧が600~800kPaとかなり大きいことに気づいて、これだったら車やバイクの空気圧なんてハンドポンプで余裕なのでは?と思ったのがきっかけです。
実際、自転車用の空気入れで車とバイクのタイヤに空気を入れてみると、思ったよりも楽に空気を入れられることがわかると思います。
例えば週末に遠出するときに、ガソリンがすでに満タンだった場合は行きがけにガソリンスタンドに寄って空気入れだけ使わせてもらうのもアリですが、できれば自宅で空気入れ+エアゲージでチェックしたほうが、途中でガソリンスタンドを探したり、寄ってタイヤのエア圧チェックをする必要が無いので手間がかかりません。
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