以前から不思議に思っていることがありました。
それは、なぜか春先になるとよく道路に穴が空いている、ということ。
僕の田舎は東北の豪雪地帯だったので、春先になって道路から雪が無くなると、アスファルトにボコっと穴が空いているのをよく見かけました。
そんなに古い道路でも無いのに、そんなに大きくも無い穴がポッコリ空いているのです。
最初は
なんて思ったりしましたが、春先の穴ボコは歩道にも出来るときがあるので、単なる車重負荷ではないのだろうなと。
アスファルトに穴をあける正体は「水」だった
春先の道路の穴は、氷が原因で発生します。
その原理は、
↓
・雪が溶けるとアスファルトに水が染みこむ
↓
・染みこんだ水が夜間に凍る
↓
・水が凍ると体積が増えるので、アスファルトを押しのけて隙間ができる
↓
・空いた隙間から穴があく
という感じです。
通常、アスファルトには水は染みこまないのですが、経年劣化でひび割れなどが生じると、そこから水分が入り込んでアスファルト下の土を削ったり、冬期には凍ってひび割れを大きくしてしまうんですね。
ポットホールとは
この雪解け後の道路の穴のことを「ポットホール」と言います。
小さい穴ならまだいいのですが、直径10cm以上になると、車のタイヤ径によってはパンクしたり、バイクだと転倒することもある、結構危険な「穴」なんです。
昔、春先にスクーターで友達の家に向かっているときに、このポットホールにハマって転倒したことがあります。
幸い、大した怪我はありませんでしたが、スクーターのタイヤはパンク、ホイールも歪んでしまい、前輪丸ごと交換という痛い出費に遭いました。
今思えば、あれがポットホールでしたね。
古い道路、アスファルトには気をつけよう
新しい道路、アスファルトではポットホールはあまり出来ません。
出来やすいのは、古い道路で、幹線道路よりも脇道など、何年も補修されていない道路です。
そういえば友人の家も山沿いの雪深いところで、県道から外れたところだったなぁと、今になって思い出します。
道路に穴が見つかったときは、市区町村に道路に関する相談窓口がありますので、そこに連絡すると補修対応してくれます。
厳密には国道は国、県道は県、市道は市と管理者が別れていますが、連絡すれば適切な対応窓口を教えてくれますので、他の人が怪我や事故に遭う前に連絡してあげましょう。
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