雨の日の何がイヤって外が見づらくなること。
特に霧雨になると、サイドミラーの水滴が流れず左後方が全然見えなくなるときありませんか?
だったらいっそのこと、土砂降りになってくれたほうがまだマシとも思ってしまいます。
今回はそんな梅雨時の運転で気をつけるポイントについて解説します。
雨天時の運転で気を付けたい4つのポイント
雨の降り始めは滑りやすい!
教習所でも教わったと思いますが、雨の降り始めは道路上のゴミや土ほこりが水に浮くので滑りやすいです。
平地だとあまり体感することはありませんが、雨の降り始めに坂道発進すると意外とタイヤが滑ります。
だからと言って雪道でのドライブのように気を使わなくてもいいですが、「雨の降り始めは意外と滑りやすい」ということを頭の片隅に入れておくと、普段より意識できると思います。
タイヤの溝が少ないと雨で滑りやすい!
雨天時の発進で、ラフなアクセル操作でタイヤが一瞬スリップようなときは、ほとんどの場合タイヤの溝が少なくなっています。
特に雨の坂道発進のときに一瞬”ズルッ”と滑るときはタイヤの溝をチェックしましょう。
タイヤの溝にあるスリップサインが見えているときは交換時期です。
サイドミラーが見えづらい → 後方確認しづらい
冒頭でも言いましたが、雨の日は雨粒がサイドウインドウやサイドミラーに付着して見えづらくなりますよね。
特に霧雨のときや、雨足がそんなに強くないときなど、霧吹きで吹き付けたような雨粒が付着します。
こうなると、左後方の確認がやりづらかったり、駐車場でバックで駐車するのに左側が見えなくて止めづらくなります。
こういうときは親水タイプの撥水剤をつかうと回避できます。(この後で説明します)
車内が曇る
雨天時は空気の湿度が高いです。(当たり前ですね)
そのため、人間の体温で温められた湿った空気が窓ガラス付近で冷やされて結露しちゃうんですね。
夏場に冷たいペットボトルの周囲が水滴でびしょびしょになるのと同じ原理です。
特に梅雨時などは湿度が高いので、社内の温度と外気温の差によって窓ガラスが結露します。
そういうときはエアコンの温度を外気温以下にして、エアコンの送風モードを「デフロスター」モード(画像)にするとフロントウインドウの曇りが取れます。
エアコンONして初めのうちは曇りが拡大してびっくりしますが、エアコンが効き始めると曇りの範囲が減少していきます。
リアガラスが曇る場合は、リア用のデフロスター(熱線)をONにすると曇りが取れます。
上の画像の左上にイカのようなマークがついているスイッチがありますよね。これがリア用のデフロスタースイッチです。
車種によってボタンだったりスイッチだったりしますが、このマークは共通なので見るとすぐにわかります。
また、真夏にフロントガラスが曇るのは、逆にエアコンで冷やされたフロントウインドウに外の空気が当たって結露しています。つまり外側で結露しています。
そういうときは、いくら車内のデフロスターをONにしても曇りは取れません。
そういうときはエアコンを止めて窓を開けて、外気と同じ温度にすると外側の曇りは解消します。
雨天時の運転に便利なグッズ
サイドミラー用の撥水剤
最近ではメーカーオプションで予め撥水加工が施されているサイドミラーが用意されている場合もありますが、そうでない場合は撥水剤をミラーに塗布することで雨粒の付着を避けることができます。
ここで注意点は、フロントガラス用の撥水剤を使わないこと。
なぜなら、フロントガラス用の撥水剤は「撥水タイプ」と言って、雨粒がコロコロと転がるように流れるタイプで、文字通り「撥水」して水を弾きます。
この撥水剤をサイドミラーに塗っても、フロントガラスのように雨粒が転がってくれないのです。
なぜなら、フロントガラスは走行風が当たって雨粒が流れるようになっているのに対し、サイドミラーには直接走行風が当たらないため、小さい雨粒がいくつも残って見えづらくなるのです。
そのため、サイドミラーには「撥水タイプ」ではなく「親水タイプ」のコーティング剤を使います。
「親水タイプ」は文字通り水との親和性が高い撥水剤で、水を弾くというより全体的に均一に濡れることで、ミラーの視界を確保します。
この親水タイプのコーティング剤はカー用品店で販売しています。大体600~1000円程度です。
もしわからなければ店員さんに聞くと親切に教えてくれます。
まとめ
雨天時、梅雨時の運転のポイントです。
・発進時にタイヤがスリップするときはタイヤの溝が少ないので要交換。
・ウインドウ、サイドミラーの雨粒除けには「親水タイプ」のコーティング剤を使う。
サイドミラーの雨対策って放っといてしまいがちですが、雨の日の運転を快適にするためにも今のうちにチェックしておきましょう。
今は新車購入時のオプションで親水コーティング対応ミラーを選択できる車種も多いので、もし次に新車購入されるときは最初から親水コーティング対応ミラーを選択したほうがラクです。
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