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排気量マウントは右から左に聞き流すに限る

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「排気量マウント」って知ってます?

ビッグバイクに乗っているおじさんに多いのですが、400ccや250ccに乗っている人を見下すような人がいますよね。

「なんでそんな小さいのに乗ってるの?」
「リッターバイクはトルクフルでいいよ~」
「早く大型(免許)取って乗換えなよ~」

まるで「大きいことは良いことだ」と言わんばかりな感じで。

本人は悪気が無いのかもしれませんが、無意識にマウントを取りたがる言い方を揶揄して「排気量マウント」と言われています。

ちなみに「マウント」とは、総合格闘技のマウントポジションから来ている言葉で、仰向けの相手の胸に馬乗りになっている状態を言います。

この状態になると、相手の顔面をボッコボコに殴れるので攻撃として超有利なポジションなのです。

なぜ排気量マウントを取りたがるのか

排気量マウントを取りたがる人の特徴には「40代50代のおじさん」が多いといわれています。

それはなぜか。

彼らが高校生、大学生の頃は、今のように簡単に大型バイクに乗ることができなかったからです。

今の60代、70代の人達がカミナリ族と呼ばれて暴れていたときに、従来は1種類だった二輪車の免許制度が変更されて、小型限定(~125cc)、中型限定(~400cc)、限定無しの3種類に細分化されました。

小型限定、中型限定は教習所で規定の教習を終えれば実技試験を受けずに免許を取得することができましたが、限定無し、いわゆる「限定解除」は都道府県の運転免許試験場で受験するしか取得する方法が無かったのです。

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この限定解除試験に合格するのがすこぶる難しく、都道府県によって違いはあるものの合格率は3%以下とも言われていた試験でした。

当時は「ナナハン」に乗っているだけで「あの難しい試験を突破したのか」という畏怖の念を抱かれていたものです。

さらに言えば、1980年代は750cc以上のバイクは全て逆輸入車(日本で生産されて一度輸出した車両を再び輸入する)でしたから、リッターバイクに乗っていることはそれだけでステータスだったのです。

バブル期のリターンライダーが陥りやすい排気量至上主義

結婚・子育て・住宅ローンでバイクを降りたおじさんも、50代になって生活が安定するとリターンライダーとなって再びバイクの世界に戻ってきました。

しかも今は大型二輪は教習所で取得できる上、当時は高嶺の花だったリッターバイクを購入できる収入もあります。

昔、手に入れることができなかったことが今は全て手に入る、「排気量マウント」はそんな気持ちの裏返しなのかもしれません。

排気量マウントをとる人は受け流すに限る

排気量マウントをとる人は「大排気量=善」と思っています。

大排気量はトルクフルで、溢れ出るパワーをコントロールする楽しさがあるのはわかります。

またリッターバイクは新車で100万円を超える車両がほとんどですから、乗っているだけでステータスであることもわからなくもありません。

同じワインディングロードでも、大排気量でトルクを使って走るのが楽しければ、軽い車体でヒラヒラと走るのも楽しいように、排気量によって味わいは全く異なります。

「大排気量と小中排気量のどっちが善か?」なんて問うことは「和食とフランス料理はどっちが美味しいか」と問うことと同じぐらい無意味なことです。

結局のところ、排気量マウントをとる人は本当の意味で「バイクの面白さ」を知らない残念なライダーです。

なので、そんな人からマウント取られても本気でへこむ必要はありません。

「あ~、排気量マウントおじさんが何か言ってるなぁ」

ぐらいに思って適当に受け流しましょう。

 

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