ZRXからSRに乗換えた話は前回書きましたが、
それに伴って今回はクラシックスタイルなバイクに合うヘルメットを買ってみました。
やはりクラシックスタイルにはオールドルックなジェットヘルが似合うと思って物色していたところ、SHOEIのJ.Oというヘルメットを発見。
このヘルメット、昨今のスクランブラーブームやネオクラシックブームも相まって、世界的に売れているようです。
Youtubeでも日本人のレビューよりも外国人のレビューのほうが多いくらい。
ちなみに「ジェットヘル」はジェットヘルメットの略語で和製英語です。ジェット戦闘機のパイロットが被っていたヘルメットの形から転じていますが、英語では「オープンフェイスヘルメット」と言うのが一般的。
今回は僕が実際にSHOEI J.Oを使ってみた感想を書いてみたいと思います。
ヘルメットもネオクラシック
ジェットヘルメット(オープンフェイス)と言っても実は2種類あって、一つはSHOEI J-FORCEやARAI VZ-RAMのようなフルフェイスタイプをベースとしてオープンフェイスにしたシェイプと、
もう一つはSHOEI FREEDAMやARAI CLASSIC MODのようなオールドルックなシェイプです。
SHOEI J.Oは後者のオールドルックなオープンフェイスヘルメットですね。
SHOEI J.O(ジェイ・オー)を2週間使ってみた感想
軽さ
もちろんスタイルというかシェイプはもの凄く気に入っているのですが、それを上回るほど気に入ったストロングポイントが「軽さ」です。
今まで使っていたSHOEI Z-7は、それ以前に使っていたヘルメットに比べてもすごく軽くて、首への負担が少ない軽量がウリのヘルメットですが、J.Oは更に軽いです。
もちろんフルフェイスとオープンフェイスで比べれば構造的にもオープンフェイスヘルメットのほうが軽いのは当たり前ですが、オープンフェイス型のヘルメットの中では群を抜いて軽いと思います。
J.Oの重量は
サイズM:1,076g
サイズL:1,099g
サイズXL:1,159g
サイズXXL:1,145g
と、かなり軽いのがわかると思います。
僕が購入したのはラットグレーのLサイズで重量が1,099gと、今まで使っていたZ-7と比べてもかなり軽い。Z-7自体も軽さがウリでしたがそれを上回る軽さです。
ヘルメットが重いと、翌日首周りが筋肉痛になるので軽いのは本当に有り難いです。
シールド
J.Oは顔全体を覆うシールドではなく、目の周辺だけ覆うインナーシールドタイプのヘルメットです。
近年は3~4月でも25℃を超える夏日が増えてきましたが、こういうときはフルフェイスよりもオープンフェイスのほうがバイクに乗っていて気持ちがいいです。
しかも顔半分は露出していますから、初夏の風を顔で直接感じられるのはこういったハーフバイザーならではでしょう。
サングラスが使える
インナーパッドとチークパッドの分かれ目にちょうどメガネのツル(テンプル)が入るように設計されているため、メガネ、サングラスも普通に使えます。
僕はレイバンのウェイファーラーをよく使いますが、ウェイファーラーの幅のあるテンプルでもスコっと入るのでほとんどのサングラスは使えると思います。
逆光で見辛いですが、ニューウェイファーラーをかけたところ。
ちょっと曲がってるように見えるのはヘルメットがズレてるから(笑
これはオークリーのフロッグスキン(フレーム:マットブラック レンズ:Ice iridium)
サングラスも大きなものでなければインナーシールドと干渉しないので、僕はサングラス+クリアシールドで使っています。
残念なところ
残念というよりはイマイチなところ
ベンチレーションが無いので暑い日は蒸れる
J-FORCEなどのジェットタイプには頭が蒸れないようにベンチレーションが装備されていますが、J.Oにはそれがありません。
そのため、暑い日の走行では頭が蒸れる場合があります。
ただ、画像を見てもらうとわかりますが、ベンチレーションを付けてしまうとオープンフェイスタイプ独特の雰囲気が壊れてしまいます。
J.O開発時にベンチレーションを検討したのかどうかわかりませんが、おそらくデザイン面から採用を見送ったような気がします。
とは言っても、SHOEI FREEDOMのようなシールドを取り付けるスナップを穴開きタイプにしてベンチレーション孔を設けるなどすれば、デザイン性も損なわずに、しかもスナップタイプのバブルシールドも使えるので、ぜひ次期J.O開発時に検討していただきたいところです。
風切り音がやや大きい
ヘルメットの形状からある意味仕方ないのですが、70km/h超えるとヘルメットで発生する風切り音が結構大きくなります。気になる人は気になるかも。
僕は割と音が気になるほうで、銀玉を弾いたり、メダルを投入して遊ぶ遊技場などは耳栓無しでは5分もいられません。飛行機の座席が翼より後方のときは耳栓するタイプです。
ただこれはJ.O特有の話ではなく、クラシックなオープンフェイスタイプに共通する症状だと思います。
ゲームセンターなどの騒音があまり気にならない人は全く問題無いでしょう。
虫が顔に当たる
当然ですが、シールドが顔半分しか覆わないので、鼻から下はシールドされません。
そのため高速道路や田舎道を走ると、虫がピシピシ顔に当たります。痛さはチクっする程度ですが、たまに大きな虫が当たると体がビクっとします(笑
まぁこれは爽快感と引き換えなのでどこまで許容できるかによりますが、僕は許容範囲内です。
意外と自分の頭のサイズを間違えている人が多い
意外と自分の頭のサイズを間違えている人が多いんですよね。僕もですが。ヘルメットを買うときは一度バイク用品店でサイズを測ってもらうことをオススメします。
フィッティングしてもらうと正しいサイズがわかる
僕も以前は窮屈なのがイヤだったので、どうしても大きめをチョイスしてしまうんですよね。
SHOEIのJ-FORCEを使っていたときは、Lサイズを試着してちょっとキツかったのでXLを買ったんです。
自分は頭がデカいと思っていたのと、試着したときのフィット感で「LよりはXLかな」と思って購入したのですが、使用して1年ぐらい経つと内装が少しヘタって、なんかユルくなるんですね。
で、今回はバイク用品店のSHOEIアドバイザリースタッフに頭のサイズを測ってもらったところ
と言われてビックリしました。てっきりL~XLの間で内装で調節するのかと思っていましたから。
「J.Oだと、内装を薄くしてMサイズを被るよりはフィッティングでLサイズで合わせたほうが被りやすいと思いますよ」とのことで、Lサイズでフィッティングしてもらいました。
結局「自分の頭は大きい」と思っていたのはただの思い込みで、実際はそれほどでもなかったんです。
主観的な感覚で購入すると失敗するいい例でした。
ということで、自分のヘルメットのサイズに自身が無い人は一度バイク用品店で測ってもらうことをオススメします。
今はほとんどのバイク用品店のヘルメットコーナーにはARAI、SHOEIの認定アドバイザーがいるので「全体のサイズは合ってるけどこめかみがキツい」とか「頬当たりがキツい/ゆるい」といった要望も、内装のフィッティングで調整してくれます。
正直、このフィッティングサービスを受けられるのであれば、定価購入でも全然いいと思えるぐらいの装着感が得られるのでオススメです。
まとめ
クラシックタイプのバイクはフルフェイスでもモノトーンであれば大抵似合いますが、やはりオープンフェイスタイプは雰囲気が出るので一つは持っておきたいヘルメットですね。
僕のヘルメットは今までほぼマットブラックばかり選択してきましたが、今回はSHOEIのモデルに触発されてラットグレーを買ってみました。意外とこのグレーは他人と被らないのでいいですね。
オープンフェイスは虫が当たったり雨天に弱かったりとデメリットはありますが、何よりも風を感じて走れるのはこのタイプの醍醐味ではないでしょうか。
僕はバイク用品店でフィッティングしてもらって購入しましたが、もし頭のサイズがわかっている人であればAmazonだと20%OFFで購入できます。
最近はカラーリングのラインナップも増えてきたのでいろいろ目移りしますね。
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