出先でバッテリーが上がってロードサービスを呼ぶとなると、1~2万円程度の出費は覚悟しなければなりません。
「JAFの会員だから大丈夫」という人でも、サービス拠点から離れてた場所だとサービスカーが来るまで時間がかかりますし、その後の予定も大きく狂ってしまいます。
またジャンプケーブルを車に常備していても、他人にバッテリージャンプをお願いするのは結構気が引けるものです。
そんなときに便利なのが、エンジンを始動できるジャンプスターターです。
ジャンプスターターとは
ジャンプスターターとは、一時的に自動車バッテリーの替わりをするモバイルバッテリーのことです。
一般的にスマホ・タブレット用のモバイルバッテリーは5V単一出力ですが、ジャンプスターターは自動車用バッテリーと同じ12V出力をもっているので、バッテリー端子に繋ぐことでセルスターターを動かすことができるのです。
こんな製品です。
16cm x 8cmとやや大きいですが、13,600mAhという大容量でセルモーターを動かす程度は余裕です。ピーク電流で500Aも引っぱれるとはスゴイです。
12V 13,600mAh
この製品は、12V, 13,600mAhの容量があるので、バッテリーが上がってしまったときでもセルモーターを動かすことが可能です。
「じゃあ自動車用のバッテリーはいらないの?」と思われるかもしれませんが、ジャンプスターターは自動車用バッテリーと違って容量が小さすぎるので自動車用バッテリーの代わりにはなりません。
あくまでも緊急時にセルモーターを短時間回すためのものです。
一般的なコンパクトカー、セダンであれば、セルモーター始動時の電流は80~100A程度ですので、12V/13,600mAhのモバイルバッテリーでは5分以上、セルモーターを回せる計算になります。
あくまでもバッテリーの公称値を元に机上で計算しただけなので実際に使える時間はそれよりも下回りますが、緊急時にこの程度の容量があれば再始動には十分でしょう。
また本体には安全保護機能が入っているので、仮にプラスとマイナスを間違って接続しても保護(逆接続保護)されますし、定格以上の電流を流そうとしても過電流保護が働きますので、加熱、焼損などの心配がありません。
USB 2ポート出力
このモバイルバッテリーにはUSBポートが2ポート用意されており、USB機器を2台同時に充電することができます。
そのため、iPhone, iPadはもちろんのこと、Androidスマホ、タブレットからガラケーまでUSB給電できる機器であれば充電可能です。
LEDライト付き
LEDライトが付いているので、懐中電灯代わりに使うこともできます。
夜間、ボンネットを空けてバッテリーを探すときや、接続部を照らすのに便利です。
自宅で停電になったときでも、車に行けば非常灯や災害用バッテリーとしても使えますね。
モバイルジャンプスターターのまとめ
スマートフォンが爆発的に普及したお陰で、モバイルバッテリーという新しいアクセサリー市場ができ、そのモバイルバッテリーが普及したことで今度は小型化・高容量化が進み、今では手のひらに乗るバッテリーでセルモーターまで回せるようになりました。
今やロードサービスの方も、バッテリー上がりの対応にモバイルジャンプスターターを持参するぐらいですから、いかに便利かわかろうというもの。
僕は以前、高速道路のパーキングエリアでバッテリーがあがってしまったことがあります。
そこはトイレと自動販売機ぐらいしかないパーキングで周りには大型トラック1台しかいません。
大型トラックのバッテリーは24Vでジャンプスタートできないのでロードサービスに電話して対応を要請。しかし今朝から山間部で降った雪の影響でサービスが出払っていて何時にそちらに行けるかわからない、とのこと。
幸い20分程度すると1台の乗用車が入ってきたので、事情を話してバッテリージャンプさせてもらって事なきを得ました。
当時、この車載用モバイルバッテリーがあればどんなに心強かっただろうと思います。
万が一のバッテリー上がりだけに備えて購入するのはもったいないですが、スマホ・タブレット・デジカメなどのUSB充電にも使えるのであれば、1台購入しておくと安心ですね。
僕はその時以来、車にはジャンプスタートできるモバイルバッテリーを常備しています。それで安心できれば安いものです。
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