最近、ネットで「レッカー ○○(地名)」と検索すると、上位にレッカー業者がズラッと出てきますよね。
みたいな業者。
こういった業者に連絡したところ、実際には3,980円では済まず30万もの高額請求されたとか、なんだかんだ項目を載せられて高額請求された、というケースが増えているそうです。
実際に故障や事故で自走できなければ、レッカー業者に頼むしかなく、現場で想定外の金額を請求されても、他に選択肢はありません。
ハートが鬼のように強い人なら、「そんなに高額とは聞いていません、別の業者を当たりますので」と断れるかもしれませんが、普通の人であれば、一刻も早くこの状況から脱したいですから、高額な請求に応じてしまうのではないでしょうか。
悪徳レッカー業者は、そういった人の弱みにつけ込んで高額請求します。実に卑劣ですね。
今回はそういった悪徳レッカー業者を避けるための方法について紹介します。
ぼったくりレッカーを避けるには
1.検索結果の上に出てくるレッカー屋は疑え
悪徳レッカー屋の多くは、ネット広告で検索結果の上に出るよう出稿しています。
これはリスティング広告といって、Google広告にお金を払うと、狙ったキーワードの検索結果を表示する際に広告を出せるんですね。
「レッカー ○○」(※○○は地名)で検索すると、検索結果の上に
「スポンサー」
と表示されたページが出てくると思います。
これがリスティング広告です。
みたいなキャッチコピーで、思わず「安い!」って思うかもしれません。
でもいざ電話してみると、
と言われ、その場ではわからないことがほとんどです。
とにかく一刻も早くこの状況から脱したい!と思っているときに、検索結果の業者を見極めるのは至難の業です。
しかもレッカー業者の相場を知ってる人なんて、レッカーを経験した人でなければ知らないはず。
安易に呼んでしまったら最後、例え現場で断ったとしても
と、法外な金額をふっかけられるかもしれません。
ちなみにこういう手口ってぼったくりバーと同じで、明らかな詐欺でない限り、警察は介入してくれません。
民事不介入の原則ですね。
業者もそれをわかっているので、堂々と営業しているわけです。
2.どのレッカー業者がよいかわからないときは、とにかく「JAF」
と思いますよね。
知ってるレッカー屋さんがいない、どこに連絡したらいいかわからない、そういうときはJAFに連絡してください。
JAF(ジャフ)とは日本自動車連盟(Japan Automobile Foundation)という、日本最大のロードサービス団体です。
JAFは入会金2,000円、年会費4,000円で利用できるロードサービスで、会員であればロードサービスの基本料金は無料です。
例えば
サービス内容 | 会員 | 非会員 |
バッテリー上がり | 無料 | 13,130円 |
パンク | 無料(1本まで) | 15,230円 |
燃料切れ | 燃料代のみ | 16,770円 |
キー閉じ込み | 無料 | 15,230円 |
故障車けん引 | 無料(15kmまで) | 13,130円~(けん引料750円/km別途) |
落輪 | 無料 | 14,280円 |
雪道・泥道でのスタック | 無料 | 13,130円 |
異音・異臭 | 無料 | 10,280円 |
会員になっていれば、ほとんどのカートラブルは無料で対応してくれます。
でもここで言いたいのは、JAFは非会員でも対応してくれることなんです。
故障車のけん引は、会員であれば15kmまで無料(それ以上は750円/km)ですが、非会員であっても13,130円+750円/kmで対応してもらえます。
現場から自宅、もしくは修理工場まで20kmだとしたら、
で対応してもらえます。
JAFの非会員だとしてもこの費用で済むのですから、悪徳レッカー業者の請求する20万とか30万がいかにぼったくっているかがわかりますね。
あわてて検索結果の業者に電話してぼったくられるよりは、JAFを呼んだ方が安全・安心です。
「困ったらJAF」と覚えておきましょう。
クルマのトラブルはJAFにお任せ!24時間対応、全国どこへでも
3。自動車保険と提携しているレッカー屋を使う
自動車・バイクに乗る人は、任意保険に加入していると思いますが、現在ではほぼ全ての自動車保険で「ロードサービス特約」が付帯しています。
これは、自動車保険会社が全国各地のレッカー業者と提携しており、自動車保険の年間保険料の中にロードサービス費用が含まれています。
保険会社によってサービスの差はありますが、概ね、レッカー車で駆けつけて~15kmまでは無料、それ以上は5km毎に○○円、といった料金設定になっています。
JAFとの違いは、JAFは全国どこでロードサービスを依頼してもJAFのスタッフが駆けつけますが、自動車保険のロードサービスはその地場のレッカー業者が対応、という違いがあります。
ただ、ロードサービスを依頼するケースは数年に一度あるかどうかですから、私は自動車保険のロードサービス特約を付帯しています。
最近は自動車保険会社のスマホアプリがあるので、それをインストールしておくと、万が一事故や故障に見舞われたときでも、アプリから連絡できるので、悪徳業者にひっかかることを防げます。
手厚いサービスはJAF、必要最低限は自動車保険付帯のロードサビス
やはり手厚いロードサービスを望むならJAF一択でしょう。
多くの自動車保険のロードサービスは、補償対象は契約した自動車のみですが、JAFの補償は会員に適用されるので、会員の運転する車両に適用されます。
どういうことかと言うと、JAF会員が仮に車両を2台、バイクを1台を所有していたとすると、3台分の加入する必要はなく、会員1名分の会費で全てカバーされます。
車もバイクも乗る人にはメリット多いですね。
一方、そんなに車両を持ってないし、ロードサービスは最低限あればよい、という人は自動車保険付帯のロードサービスのほうがコスパいいです。
葬儀、水回りトラブルにも要注意!
悪徳業者って人の心の隙間を狙って入り込んできます。
葬儀なんかもそうですよね。
急に親族が不幸に見舞われた場合、悲しみに暮れる中、葬儀の手配をしなければなりません。
普通、そんなに葬儀の経験がある人はおらず、多くは初めて手配する人が多いでしょう。
そういったとき、ネット検索の上位に
「【24時間対応】○○万円~葬儀のことはセレモニーホール○○にお任せください」
という葬儀屋が出てくれば、つい連絡してしまいますよね。
水回りのトラブルもそう。
「対応に焦っている人は判断が甘くなる」という心理を突いたボッタクリですね。
悪徳レッカー屋もこれと全く同じ方法で判断を迫ります。
事故現場も葬儀も水漏れも、十分に検討する時間が無い中で処理しなければならず、悪徳業者はそこを狙うわけです。
そんな業者に騙されないよう、万が一のロードサービスは用意しておく、もしくは「困ったときはJAF」と覚えておきましょう。
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