以前から気になっていた、スーパーカブをベースにクロスオーバーSUV風に味付けした「クロスCUB」ですが、2/23に新型クロスCUBがリリースされました。旧モデルよりも一層アクティブ感が増しているのはレッグカウルが無くなったからでしょうか。
なんかわかんないですが、久しぶりに僕の心にぶっ刺さりました。
今回はこのクロスCUBについて書きたいと思います。
カブだけは別格
先日、50ccはいずれ無くなる的な記事を書きましたが、唯一例外があります。
それがビジネスバイクの市場です。
日本が世界に誇る「スーパーカブ」ですね。バイクに詳しくない人でも一度は耳にしたことがある名前ではないでしょうか。
このバイクは究極の実用バイクで、ホンダが1958年にスーパーカブの生産を開始してから、2017年10月には世界生産累計1億台を突破した超ロングヒット商品なんです。
燃費はなんと100km/L超。しかも最近達成したわけではなくて発売当初から実現している燃費というところが凄い。
このスーパーカブ、身近なところでは
・新聞配達
・出前
・信用金庫などの顧客回り
・お巡りさんのパトロール用
なんかでよく使われていますね。
このタイプのバイクは他のメーカーもリリースしており、スズキ「バーディ」、ヤマハ「メイト」という車種があります。
しかしスズキやヤマハが出している車種でも、その外見から「スーパーカブ」とホンダの車種名で呼ばれてしまうぐらい、ホンダの功績は大きいです。(キャラバンもボンゴもすべて「ハイエース」と呼ばれるようなものですね)
この市場はビジネス用途で常に一定の需要があるので、50ccスクーターから撤退したとしてもスーパーカブ系は開発・生産し続けるものと思われます。
ハンターカブの存在
ハンターカブとは、1980年にスーパーカブをベースに輸出専用車としてオーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、オセアニア、南アフリカに輸出されたバイクで、1981年には国内でも販売されたモデルです。
元々はオーストラリア郵政公社の配達用として開発されたものですが、国内仕様ではブロックタイヤを採用してトレジャーバイクとして売り出されていました。
そのため、日本でもコアなハンターカブユーザーに長い間支持されてきた経緯があります。
クロスカブの登場
ハンターカブやスーパーカブをカスタムして楽しんでいる層を狙って投入されたのがクロスカブなんです。
これは2003年にリリースされた旧型クロスカブ。カブのアイコンとも言えるレッグシールドが付いてますね。
これは今年の2月にリリースされた新型クロスカブ。レッグシールドが無くなってよりアクティブな雰囲気に。
カラーリング
スーパーカブのカラーラインナップは、濃紺やパステルカラーなどやや大人し目な感じですが、クロスカブのカラーラインナップは思いっきりアクティブです。
先日街中で大学生っぽい子が赤のハンターカブに乗っていてとてもオシャレでした。個人的にはオリーブがツボですね。
モーターサイクルショーでの展示
こちらは先日ビックサイトで開催されたモーターサイクルショーで見たハンターカブ。
メッチャかっこいいです。
リアキャリアにはこんな防水バッグをつけてもいいですね。
原付2種に乗っている人は人生の楽しみ方を知っている
よく道の駅で見かけるのが、スーパーカブや125ccスクーターの後ろにプラコンテナを括り付けてキャンプツーリングしている人達。
週末の道の駅や高速のSA/PAと言えば、仲間でツーリングを楽しむライダーで溢れているのがおなじみの光景ですが、彼らは(というか僕も含めて)「バイク」が主体なんですよね。
高速の走りを楽しむ、ワインディングを楽しむ、仲間との走りを楽しむ…といった感じに、バイクが中心の楽しみ方なのに対して、原付2種で楽しんでいる人達は、バイクはどちらかというと脇役で現地までの移動手段という位置付けのように見えます。
それがダメというわけではなく、「バイクありき」の自分からすると、ハンターカブや原2スクーターでキャンプツーリングしている人達は、なんか「人生の楽しみ方を知っている人」のように見えるんですね。
スーパースポーツやカスタムバイクにバンバン抜かされていくバイクキャンパーですが、そんなことは気にも掛けず、道中の風景をのんびり楽しみながらキャンプサイトに向かう原2を見ると、所構わず飛ばしているバイカーがなんか子供っぽく見えちゃいます。
ライフスタイルの変化に伴うレジャーバイクの多様化
まぁバイクの楽しみ方なんて人それぞれなので余計なお世話といえばそうなのかもしれません。
最近のバイクのトレンドを見ると、レースで培った技術をふんだんに投入したハイパフォーマンスモデルをフラッグシップに持ってくる従来のラインナップから、遊びやライフスタイルも含めて提案するラインナップにシフトしつつあるように感じます。
それがDUCATIに始まったスクランブラーモデルの投入だったり、XSR900やZ900RSなどのネオクラシックモデルの投入だったりするわけで、今の時代はバイクを使った遊び方も含めて提案しないと、バイクの魅力を訴求できない時代になってしまったのかもしれません。
そんな時代においても、クロスカブは昔からのカブ愛好家から通勤・通学で初めてバイクに乗るエントリユーザーまで幅広い層に訴求できる稀有なモデルではないでしょうか。
僕も駐車スペース(とお金)があれば是非1台所有したいバイクです。
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