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車で使う充電用のUSBプラグは適当に選んじゃダメ!その理由とは

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今やスマートフォンは生活の上で欠かせないツールになってしまいました。

ドライブするときも、お店の情報や現地での散策、宿泊先の情報などを調べるのに便利ですし、最近のGoogle MapやYahoo!カーナビアプリは一昔前の専用カーナビの機能を完全に凌駕していますから、もはやスマホを持たずに出かけるのはあり得ない!

そんなスマートフォンやタブレットを車内で充電するために必要なUSBプラグですが、何も考えずに買うと思わぬ落とし穴があります。

今回は車載用USBプラグを選ぶポイントについて解説します。

純正装備のUSBポートは充電が遅い(かも?)

最近の車だと、純正装備としてUSBポートが備わっている車種も増えてきました。

これらのUSBポートにスマホを接続すると、意外と充電に時間がかかる場合があります。

なぜかというと、純正装備のUSBポートの中には「USB2.0」という規格のポートがあって、充電電流が500mA(0.5A)しか取れないUSBポートだったりします。

これらのポートは、スマホやUSBメモリの楽曲ファイルをやりとりすることを目的として装備されているため、規格通りの最大0.5Aしか流せないのです。

一方「USB3.0」という規格では充電電流を最大1.0Aまで流せるので、一般的にはこちらのほうが充電時間が短いです。

USBポートがUSB2.0なのかUSB3.0なのかは外観で見分けがつきます。

上の画像はUSB2.0のポート。

USBポートの中のプラスチック部が黒い場合はUSB2.0で、充電電流が最大で0.5Aしか流せません。

一方、USBポートの中が青い場合はUSB3.0で、充電電流が最大で1.0Aまで流せます。

ただし、パソコンなどのUSBポートは割りと仕様に厳格に実装されていますが、車載用のUSBプラグやモバイルバッテリーなどのUSBポートはUSB2.0仕様なのに1Aまで流せたりUSB3.0仕様なのに1.2Aまで流せたりと、電流容量に関しては結構いい加減です。

あくまでもUSBポートの色で充電容量を見分けるのはUSB規格としてそうなっているということであって、実際には様々な電流容量の製品が存在すると思ってください。

選ぶポイント

USBプラグを選ぶときのポイントです。

ポート数

USBのポート数は多ければ多いほどよい、というものではありません。

というのも、車のバッテリー容量には限界があるので、家庭用コンセントのようにたくさん機器を繋げるわけではありません。

4人とも同時に充電したいので4ポートのUSBカーチャージャーにiPhoneを接続すると、1.2A x 4台で4.8Aの負荷がかかります。

このぐらい負荷がかかると、走行中であれば問題ありませんが、アイドリング中や停車中だとすぐにバッテリーがあがってしまいます。

4人同時に充電することはほとんどありませんから、普通は2ポート製品で十分でしょう。

ただし、それ以外にUSB機器、例えばドライブレコーダー用電源がUSBの場合は常時一つのUSBポートを専有するので、その数を加味したポート数を選定するとよいでしょう。

充電容量(アンペア数)

USBカーチャージャーには、USBポートから供給できる充電電流が「1.2A」のものと「2.1A」のものがあります。

これは、iPhoneとiPadに対応するために2種類あるもので、通常iPhoneの充電電流はMAX1.2A、iPadの充電電流はMAX2.1Aなんです。

そのため、iPhoneしか使わないという人は、1.2Aタイプのものを購入するといいですし、iPadも充電したいという人は2.1Aタイプのものを購入するといいでしょう。

ただし、2.1AタイプのものにiPhoneを接続しても充電できますがMAX1.2Aでしか充電できませんし、1.2AタイプのものにiPadを接続しても充電できますが、MAXで1.2Aしか供給されないので通常より充電に時間がかかります。

安全性能

USBカーチャージャーの中には、単にUSBポートを並列つなぎにしてポート数を増やしている粗悪な製品もあります。

こういった製品は、全てのUSBポートに機器を接続すると電流供給能力を超えてしまい内部の半導体部品(レギュレータ)が焼損、発火してしまうケースがあります。

こういった製品を掴まないためには、

・iPhone, iPad同時仕様でも問題がない旨の記載がある製品を選ぶ
・著名なメーカー品を選ぶ(ELECOM,BUFFALO)
・レビューで評価の高い製品を選ぶ

といった観点で粗悪品を回避できます。

バッファローのチャージャーはUSBポートが赤色です。

これはUSB規格ではありませんが、バッファロー独自のAutoPowerSelectという機能で、Apple製品かAndroidかを自動で認識して充電電流を制御します。

こちらはAnkerのUSBカーチャージャー。ベストセラー品です。

USBカーチャージャーの付加機能

USBカーチャージャーには充電機能以外の付加機能をもった製品もあります。

・窓ガラス破砕機能

USBチャージャーの先端が突起になっており、いざというときはその突起部で窓ガラスを破壊できる製品です。

最近のゲリラ豪雨では、渋滞中の車列が水没してしまったり、大雨によるアンダーパスの水たまりに巻き込まれたりといった突発的な水害に巻き込まれることが度々ニュースになります。

こういった災害に巻き込まれたときでも、こんな製品があると安心です。

USBカーチャージャーのまとめ

・必要以上のポート数を使わない。(バッテリー上がり防止)
・USBポートの充電電流供給量(1.2A or 2.1A)は使う機器に合わせて選定する
・レビュー数の多い製品、評価の高い製品を選ぶことで、粗悪品を回避する

ウチのカーナビは10年以上も前のモデルのため、新しい道路に追従できなかったり、市町村合併によって住所が変わっていることが反映されていなかったりと、大分不便になってきました。

車自体は全く問題がなくまだまだ走れるので、最近はもっぱらスマホ+カーナビアプリで代用しています。

最近のカーナビアプリは優秀ではありますが、バッテリーの消耗が激しいためUSBカーチャージャーによる電源供給がかかせません。

値段も1000~2000円程度ですので、車に常備しておくと何かと便利ですよ。
 

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