高速道路をドライブ中、つい家族や友人と話が盛り上がっちゃって降りるはずのインターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)を通り過ぎたことはありませんか?
僕は、、、何度かあります(笑
でも降りるはずのICを通り過ぎても、無料で目的のICまで戻れる方法があるんです。
”特別転回”とは
「特別転回」とは、目的のICを通り過ぎたときに次のICでその旨を伝えると、無料で本来降りる予定のICまで戻れる仕組みなんです。
通常であれば、通り過ぎた先のICで一旦降りて(料金精算)、再度乗り直して1区間戻るので、1区間分の料金を支払わなければなりません。
実際、20年前ぐらいには料金所では「再度乗り直してくださいね~」と冷たくあしらわれたものですが、今は料金所のスタッフに告げると「あー、はいはい」って感じで親切に対応してくれます。
特別転回のやり方
目的のICを通り過ぎてしまったら、すぐに次のICで降りるようにします。
料金所の有人レーンに向かう
まずは料金所の有人レーン(ETCレーンでない)に向かいます。
ETCレーンに行ってしまうと自動で料金精算されてしまうので、必ず係員がいるレーンへ行くこと。
料金所の係員に事情を告げる
料金所の係員に降りる予定のICを通り過ぎてしまった旨を伝えます。
すると係員は、クルマのナンバーを控えてETCカードを機械から抜くように指示しますのでそれに従います。(ETCカードが入ったままだと、転回して再度料金所を通過するときにエラーとなってしまうため)
ETCカードではなく通行券で乗った人は、通行券に「特別転回」のスタンプが押されます。
スタッフの指示に従ってUターンする
Uターンの仕方を説明してくれるので、スタッフの指示にしたがってUターンします。
多くの場合は、料金所を過ぎてすぐに入り口側レーンとの仕切ってるパイロンが4~5mほど開いているところがあって、そこからUターンするように指示されます。(よく道路公団のパトロールカーや高速警備隊パトカーが転回用に使っている隙間です)
ICによっては、一旦一般道まで出てからUターンするように指示されることもあります。
その場合は、Uターンをする交差点や戻ってくるルートが書いてあるプリントをくれるので、その内容に従ってUターンします。
再度乗り直すときも有人レーンへ
Uターンして再度料金所に向かいますが、ETCカードはまだ車載器に入れずに有人レーンに向かいます。
最近の有人レーンはETCゲートと兼用のところが多く、通行券を取らないとゲートが開かない仕様になっていますが、特別転回をお願いしたときのスタッフがゲートを開ける処理をしてくれますので、そのまま通行します。(通行券は取らない)
ETCカードは再入場してからETC車載器にセットします。
特別転回が使えないケース
どんな有料道路でも特別転回できるわけではありません。
特別転回できない高速道路を挙げておきます。
先払い方式の道路
先払い方式、定額料金の道路は特別転回できません。
関東で言えば、首都高速道路や高速道路の定額区間(中央道の八王子~高井戸間など)は特別転回不可です。
スマートICなどの無人のIC
最近はSA/PAを利用したスマートICや高速バス停のアプローチを利用したスマートICの設置が増えてきました。
スマートICは無人のICのため特別転回できません。
特別転回のまとめ
・特別転回は先払い方式の道路、スマートICではできない。
昔の高速道路は、サービスエリアの食事はショボくて美味しくなく、料金所スタッフの愛想も悪くて最悪でしたが、旧道路公団が民営化されると財務体制強化のためにサービスが徹底的に見直されていくようになってから、特別転回のような、乗り越してしまった車に対する特例対応をしてくれるようになったように思います。
降りる予定のICやジャンクションを通り過ぎてしまうと結構焦ってしまいますが、IC合流口から逆走して降りようとしたり、本線上でハザード点けながらバックして戻るようなことは絶対に止めましょう。
そんなことをして死にそうになるぐらいなら、次のICまで行って特別転回すれば安全で、しかも無料で戻って来られるのですから。
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