毎年梅雨の時期はバイクに乗れなくてフラストレーションが溜まりますよね。
こういうときこそ悶々と過ごさずに、普段やっていないメンテナンスをやっておきたいもの。梅雨明けのツーリングに即出発できるよう、しっかりと愛車の状態をチェックしておきましょう。
梅雨にやっておきたいメンテナンスとは
一般的な点検
まずはベーシックなところから「ネンオシャチエブクトウバシメ」ですね。
この呪文の内容については以前記事にしました。
どちらかというと運行前点検用の呪文なんですが、時間をかけてしっかりチェックするのにも有効です。
ブレーキ周り
普段、ブレーキ周りはパッドの残量チェックとブレーキフルードの量、遊びのチェックぐらいだと思いますが、雨でバイクに乗れないのであれば、ブレーキキャリパーを清掃しておきたいところです。
特にブレーキダストがキャリパー内に入り込んでブレーキピストン周りに付着すると、ピストンの動きが悪くなってブレーキパッドの引きずりやブレーキ鳴きが発生することがあります。
そういうときは、ブレーキキャリパーを外して中性洗剤(食器洗い用の洗剤でOK)をバケツに溶かした水でジャブジャブと丸洗いすると綺麗になります。
そしてキャリパーを洗浄した後は、ブレーキピストンの摺動面にシリコングリスを塗布し、ブレーキレバーを握ってピストンを押し出し~戻すことを繰り返します。(揉み出し)
そうすることで、動きの悪いピストンがシリコングリスによって摺動面が潤滑されてブレーキタッチが改善します。
パーツ磨き
愛車のサビ落としはこういうときじゃないとやれません。だって天気がいい週末は走りにいっちゃいますよね?
サビが酷いところはワイヤブラシなどで擦ってサビを落として、細かいサビはネバダルやピカールなどの液体研磨剤をつかって磨いていきます。
マフラー
帰ってきてエンジンが冷える前にカバーを掛けてしまって、マフラーにカバーが溶け残ってしまったり、ステンレスの焼けが汚く残ってしまったような場合は、ステンレス専用のコンパウンドを使うと綺麗に落とすことができます。
僕はマフラーの頑固な”焼け”にはワコーズのメタルコンパウンドを使っていますが、ヨシムラのステンマジックも汚れ落ちが良く結構評判がいいです。
メッキパーツのサビ、くすみ落とし
メッキパーツの細かいサビやくすみはネバダルを使うと綺麗に落とせます。
ネバダルのいいところは、ピカールなどの液体系研磨剤のように液ダレしないところ。
研磨剤が染み込んだ綿を適量ちぎって使うので、非常に使い勝手がいいです。
ホイール、スポークの錆、くすみ落とし
SRのホイールはアルミ、スポークはステンレスなので、手入れしていないとスポークからくすんでいきます。
くすみはやがてサビに変わるので、今のうちにコンパウンドなどで磨いておきましょう。
僕はクリーム状のピカール(ラビングコンパウンド)を使っています。
スポークはラビングコンパウンドを全体に塗り、細く切ったウェスを巻きつけて磨いていきます。
普通のボロ布でやると摩擦熱ですぐに切れるので、手芸屋さんなどで売っている綾織テープ(15~20mm幅のもの)を使っています。
地味な作業ですが、やればやるほどスポークがピカピカになりますし、ホイール周りに輝きが出ると車両全体がキレイに見えるようになります。
まとめ
雨でバイクに乗れないフラストレーションを磨きで発散させる、というのが毎年恒例の僕の梅雨時の行動です。
錆落としや磨き作業をしていると、「燃料ホースが劣化してきたな」とか「ブレーキパッドの残量が少なくなってきたな」といったように、ゴムパーツの劣化状態に目を配れるので、出先でのトラブルを未然に防ぐ効果もあります。
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