冬はそうでもなかったんですが、暖かくなってから車のエアコンからすっぱい臭いがするようになってきました。
特にエンジンをかけた最初だけ、すっぱいというか生乾きの洗濯物の臭いがするんです。
夏の行楽シーズンを快適に出かけるためにも、今回はこのエアコン臭を確実に消臭する方法について紹介します。
カーエアコンのすっぱい臭いの原因は?
エアコン動作時に独特のすっぱい臭いがする原因はエアコン内で繁殖したカビが原因です。
冬の乾燥している時期はカビが繁殖できないのであまり臭いませんが、暖かくなってきて空気が湿ってくると彼ら(カビ)が増殖する絶好の条件が整います。
すっぱい臭いの元はカビの胞子ですから、そんなのが鼻から入ってくるなんて体にも悪そうです。
冗談抜きで、赤ちゃんやお年寄りがカビをたっぷり含んだ空気を長時間吸い込んだら肺炎になっちゃいそうで心配です。
カビの発生する場所
すっぱい臭いがするのはカビがエアコンの内部で発生しているからですが、その中でもカビが発生する場所は大きく分けて3つあります。
エアコン吹き出し口
実際には、エバポレーター(熱交換器)からエアコン吹き出し口までの通路です。
ここの通路(ダクト)の壁面に付着したカビが、暖かい温度と湿気のある空気で増殖します。
エバポレーター
エアコンには、エバポレーターという車のラジエターのようなフィンがいっぱいついた熱交換器があります。
暖かい空気がここを通過すると、熱交換によって空気が冷やされて冷たい空気が車内に放出されます。(暖房はこの逆)
冷房や暖房はこのエバポレーターを介して熱交換を行いますが、湿った暖かい空気が冷やされると空気中の水分が結露するので、エバポレーターにはカビが好む水分がたくさんできちゃいます。
家庭用のエアコンも長年使っていると同じように生乾きの洗濯物のような臭いがしてきますよね。同じ原理だからです。
エアフィルタ
エアコンの空気取り入れ口にあるエアフィルタもカビの温床です。
フィルタがキレイなうちはいいのですが、空気中のゴミやホコリがたまってくるとそれ自体がカビの栄養分となって増殖を手助けしてしまいます。
この3か所がカビの温床となって不快なニオイを発生させるのです。
エアコン臭を除去する方法
ニオイの原因と場所がわかれば、あとは1ヶ所ずつ対処していくだけです。
具体的にはこの3か所を洗浄していきます。
吹き出し口~内部ダクトの洗浄
エアコンの吹き出し口からダクト内のカビ除去には、Dr.DEOなどのスプレータイプの洗浄剤を使います。
エアコン吹き出し口からノズルを入れて、ダクトの壁面に付着したカビを洗浄液で洗い流します。
洗浄液はカーエアコン内のドレンホースを通じて社外に排出されるので、車内がびしょびしょになることはありません。
エバポレーターの洗浄
一番消臭効果があるのがこのエバポレータの洗浄です。
エバポレータの洗浄には”クイックエバポレータークリーナー”(DRIVE JOY)という洗浄剤がとても簡単で使いやすいです。
エバポレーター(熱交換機)を洗浄するには、エアコン用のフィルタを外します。
ほとんどの国産車は助手席前のグローブボックスの裏にエアコンフィルタがあります。
グローブボックスを外すとエアコンのフィルタが見えるので、フィルタを外します。
そのフィルタを外した穴からクイックエバポレーターを流し込むと、エバポレータに洗浄液が到達して洗浄される...といった仕組みです。
...と文字で説明されても理解し辛いと思いますので、以下の動画を見ると手順がよくわかります。
動画を見るとわかりますがとっても簡単です。特殊な工具は必要ありません。
自分の車のエアコンフィルタの位置がわからない場合は取扱説明書を見るか、googleで「(車種名) エアコンフィルタ 交換」で検索すれば、外し方が見つかります。
最後にエアフィルタの交換
車のエアコンって何だかんだいって年中使ってるんですよね。
なので前回交換時から2年以上経っているようだったらついでに交換しておきましょう。
ウチは僕と家内が花粉症なので、年1回のペースで交換しています。
ディーラーで交換すると3,000~5,000円ぐらいかかりますが、余裕が無い僕はネットで1,250円で購入しました。(笑
エアフィルタは純正品じゃなくても大丈夫ですが、購入するまえに自分の車に適合するかどうか確認してから購入してください。
エアコンの臭い対策まとめ
・カビは吹き出し口、エバポレーター、フィルタに付着している
・この3カ所を洗浄すればニオイはほぼ消える
ウチの車は13年目のエアウェイブなんですが、今回紹介したエアコンメンテナンスですっぱい臭いが完全に消えました。
子供たちも始動時のエアコン臭が消えて満足しています。
個人的には、カビの居場所はほとんどがエバポレータで、次にエアフィルタ、吹き出し口の順で少なくなっていくように感じます。
バルサンのような水蒸気でエアコン内を循環させる方法は、カビの繁殖を一時的に抑えられてもしばらくするとまた繁殖してしまうので効果が薄いように感じます。
ましてやファブリーズをエアコン吹き出し口から噴霧してもほとんど効果はありません。
どうせやるなら、キッチリとエアコン内部を洗浄したほうがキレイな空気が長持ちして気分がいいですよ。
今回紹介した方法はメンテナンスとしては比較的簡単な部類に入る作業ですが、動画を見て自分には難しそうだな~と思った人は、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店で5,000円程度の工賃で消臭作業をやってくれます。
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