車の塗装剥がれや色あせなど、劣化する最大の原因は「紫外線」なんです。
紫外線は様々なモノを劣化させます。
日当たりのいい物干し場でプラスチックの洗濯バサミを使っていると、ある日突然パキっと割れてしまった経験はありませんか?あれは太陽に晒され続けてきた洗濯バサミが、太陽光に含まれる紫外線の影響で硬化してしまってもろくなってしまったんです。
僕は独身時代に買って間もないジーンズを洗濯して、干しっぱなしにしたまま忘れて1ヶ月ほど長期出張に行ってしまったことがあります。
当時住んでいたアパートのベランダは日当たりが良かったせいか、1ヶ月後に帰ってきたときはあの頑丈なジーンズの色が物干し竿の痕が付いたまま色あせてしまい、カッチカチのゴワゴワになってしまいました。
もちろんそんな変な色落ちしたジーンズは履けませんので泣く泣く廃棄しました。(笑
車をキレイに長持ちさせるには、この紫外線からいかに車を遠ざけるかがポイントになります。
車の塗装は紫外線で劣化する
車の塗装色も、購入したときはキレイな発色だったのが長年使っていくうちに色があせてきます。
この車は紫外線によって塗装が色褪せてしまった典型的な例です。
こちらは、車の前半分が外に出るタイプの駐車スペースで、2階の部屋がオーバーハングして車の後ろ半分を覆うような構造です。戸建てとしては一般的な構造ですが、南側を向いているために車の前半分は常に東日、南日、西日に晒されている環境です。
このような駐車環境で乗る頻度が少ないと、紫外線によって塗装部にじわじわと劣化が進み、気がつくと日が当たらない部分との褪色の差がハッキリと出てしまうのです。
紫外線の影響を抑えるには
塗装へのダメージを抑えるには、一にも二にも紫外線に晒されている時間を最小限に抑えることです。
ガレージ、屋根付き駐車場
当然ですが、ガレージや屋根付き駐車場を使うことで、駐車中は紫外線をシャットアウトすることができます。
カーポートは真上から降る雨や雪は防いでくれますが、駐車位置や設置場所によっては直射日光を遮らないので、紫外線カットとしてはあまり効果が無い場合があります。
機械式駐車場
マンションや集合住宅に多い半地下タイプの機械式駐車場は、駐車時は地下ピットに車が格納されているため、紫外線の影響は専用ガレージ並みに抑えることができます。
車用カバー
そうは言っても、専用ガレージや機械式駐車場を借りるのは費用的にも無理!という場合は、車用カバーを使う方法があります。
「そんなこと簡単に言うけど、帰ってきてからいちいち車にカバーなんて掛けてられないよ~」と思うのはごもっとも。
でも、車全体を覆うカバーではなく、外に出ているボンネット部だけを覆うカバーであればさほど手間はかかりません。
このカバーであれば覆うのはフロント部だけですし、とても簡単です。
…というかこういう商品があるということは、世の中同じような悩みを持っている方が多いってことなのでしょうね。
まとめ
車もバイクもそうですが、劣化を抑えるためには紫外線をいかに抑えるかがポイントです。
自動車メーカーや塗料メーカーは長年の研究開発によって紫外線による影響を抑える塗料を開発してきて、昔の塗料に比べると耐紫外線性能は向上していますが、それでも長期間の紫外線による影響を完全に排除するまでには至っていません。
普段、乗る頻度が少ない人であれば走行距離もそんなに伸びないので、塗装が劣化してしまうのは売却時の価値を下げてしまうのでもったいないです。
本来、車齢に比べて走行距離が少ない車両はそれだけで価値があるのですから、塗装の劣化でマイナスにならないよう、カバーなどで紫外線の影響を極力抑えるようにしたほうがいいです。
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